寄り道ギャラリー1分間(その153)
ピエール=オーギュスト・ルノワール
『木かげ』1880年頃
(国立西洋美術館蔵)
★ちょっとひとこと
ピエール=オーギュスト・ルノワール(1841
~1919)はフランスのリモージュ生れ。
フランス印象派を代表する画家の一人。
ルノワールは仕立て職人の家に生れ、13歳から
17歳まで陶器工房の絵付け職人だった。
その後画家への道を志し、画塾に通い、ルーヴル
美術館で模写をしたりして勉強した。
ルノワールの絵は、まぶしい光にあふれている。
明るい光、楽しそうな光、喜びに満ちた光、
どれもが素晴らしく輝いて見える。
印象派の画家のなかでも、モネやピサロ、シスレー
などに比べると、ルノワールの風景画は少ない。
彼は肖像画をはじめ、人物を好んで描いていた。
しかし、明るい太陽の光をとらえたこの『木かげ』
は、点描画にも見えるような細かい表現方法で木々
の緑を表している。
オルセー美術館では、パリ近郊の風景を描いた作品
の数々を見ることができる。
寄り道ギャラリー1分間(その153)
‥ピエール=オーギュスト・ルノワール(5)
2011.4.24 & 2011.7.23 & 2012.7.3
