イタリア（１８）‥ナポリは南イタリアの中心地
【世界遺産】ナポリ歴史地区
ナポリは、ギリシア語で「新しい街」という意味の
ネアポリスが語源だ。
最初は古代ギリシアの植民地。
その後、いろいろな国の支配、統治を受けた。
古代ローマ、ノルマン人、フランス、スペインなど
苦難の時代の連続だった。
1861年に統一イタリア王国に合流した。
１２世紀にノルマン王によってサンタ・ルチア港の
埠頭に建てられた卵城。
フランスのシャルル１世が建てた新しい城という
意味のカステル・ヌオヴォは、博物館になっている。
歴代ナポリ王はここで暮らした。
ナポリは大地震を機に、大きな被害のあった地区を
再開発の拠点とし、高層ビル群を建てることにした。
しかしここは下町情緒の歴史ある街。
マフィアがこの計画に大反対して、中断したまま。
ビルのいくつかは建設されたあとだったので、草
ぼうぼうの巨大な空き地の中に、新しいノッポの
ビルが咲いているといった感じ。
宿泊したホテルは再開発に失敗したエリアにあった。
少し先にゴミ処理場を造ったが、ここもマフィアの
反対で、稼働していない。
そのせいでナポリのゴミ騒動はずっと続くことになる
だろう。
ガラス張りできれいなナポリ中央駅。
駅のコーヒー・カウンターでエスプレッソを飲む。
一緒に水もついてくる。
しかし他のコーヒーには水はつけない。
エスプレッソのみ。
イタリアで飲んだコーヒーは味がはっきりしていて
おいしく感じる。
エスプレッソとカプチーノを交互に飲んでいた。
特急列車ユーロスターが並ぶ。
今日はこれに乗って移動する。
列車の長いこと、長いこと。
列車の表示。
ナポリ発ミラノ行。
でも途中のフィレンツェで降りる。
時間にして約３時間ほどだ。
走り出して気がつくが、特急列車なのにスピードの
遅いこと。
それから時間通りに着かないことはごく普通なのだ
そうだ。
また食堂車はなく、売店があった。
ちなみにビールは販売していなかった。
車内で振り返るとヴェスヴィオ火山が見送ってくれ
ているが、頂上付近は雲に隠れて見えない。
そういえば、ヴェスヴィオ火山の火砕流。
南側のポンペイの街を襲った。
これが北の方角に火砕流が流れ出たとすれば、ナポリ
の街はどうなったか。
ポンペイと同じような運命にあったかもしれない。
イタリア大周遊１０日間
2012.5.17～5.26 阪急トラピックス