◆寄り道ギャラリー1分間のヤーコプ・ファン・ロイスダール(2) | 新・駅から駅までウォーキング

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寄り道ギャラリー1分間(その106)


今日は、ヤーコプ・ファン・ロイスダール(2)

私の好きなミステリと海外旅行


ヤーコプ・ファン・ロイスダール
『樫の森の道』17世紀半ば
(国立西洋美術館蔵)


★ちょっとひとこと


ヤーコプ・ファン・ロイスダール(1628/29頃~1682)
は、オランダのハールレムの生まれ。
姓をライスダールと表記する場合もある。


レンブラントやフェルメールが活躍した17世紀は
オランダ絵画の黄金時代だった。
カトリックのスペインから独立を果たし、プロテス
タントの国となった当時のオランダでは、教会や
貴族たちのための宗教画や歴史、神話画が描かれる
ことが少なくなった。
かわって市民階級が求めたものは、室内を装飾する
ための小さな風景画、静物画、風俗画だった。
こうした背景があり、風景画も急速に増えていった。


『樫の森の道』には緻密に計算されたような構図を
感じる。
この時代の地球の大気そのものを呼吸しているよう
な感覚にとらわれてしまう。


オランダは国土が平坦で起伏がないので、風景画家
は、空や雲の描き方、地平線をどこに置くか、で
相当苦心しただろう。
彼の絵の場合も、地平線を低めにとり、空の面積を
広くすることで、心地よさを表現したものに高い
評価が与えられている。


寄り道ギャラリー1分間(その106)
         ‥ヤーコプ・ファン・ロイスダール(2)
2011.4.24 & 2011.7.23