○ルーヴル美術館のレオナルド・ダ・ヴィンチ(5) | 新・駅から駅までウォーキング

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ルーヴル美術館(9)
          ‥レオナルド・ダ・ヴィンチ(5)


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レオナルド・ダ・ヴィンチ
『モナ・リザ』1503~06年


★ちょっとひとこと


おそらく世界で一番有名な絵。
だから、誰でも知っていそうなことは書かない。


『モナ・リザ』の外遊先はフランス、イタリアのほか
には、1962年にアメリカのニューヨークとワシントン
DCに、1974年には上野の東京国立博物館に、さらに
モスクワに滞在した。
そう簡単には外に出られない『モナ・リザ』なのだ。
だから、この時日本で見た人は、かなり貴重な体験を
したことになる。


モデルは誰かということ。
一般的にはフィレンツェの名士フランチェスコ・デル・
ジョコンドの妻リザ(エリザベッタの愛称)とされて
いる。

ほとんどの研究者は、この説で一致している。
現在、ルーヴル美術館でも「ジョコンド」という
タイトル表記になっている。
しかし17世紀頃は「紗のベールをまとう宮廷婦人」
と言われていた。


異説として、マントヴァ侯爵夫人イザベラ・デステや
ジュリアーノ・デ・メディチの愛人だったナポリ公妃、
ミラノ公妃イザベラなどがとりあげられた。
男性ではあるが、フランチェスコ・デル・ジョコンド
だという説やレオナルド・ダ・ヴィンチ本人でという
説もあり非常におもしろい。


なぜ眉毛がないのかということ。
過去のたび重なる修復とクリーニングの際に眉毛を
拭き取ってしまったのではないかと推測されている。


他にも目の中にアルファベットや数字が見えること、
スイスのジュネーヴにもう1枚の『モナ・リザ』が
存在することなど、解決されていない問題がたくさん
ある。


超一級品『モナ・リザ』ならではのこと。
明日にも別の疑問が持ち上がるかもしれない。


これは余談になるが、先日5月16日に六本木の

森美術館で、「フレンチ・ウィンドウ展」を見てきた。

そこに、マルセル・デュシャンの、ヒゲを描いた

モナ・リザが展示されていた。

ハナの下とアゴの下に間違いなくヒゲが。

デュシャンはおもしろい。

彼はモナ・リザのコピーをそのまま展示し、

「ヒゲをおとしたモナ・リザ」というタイトルをつけた。

これは、もっとおもしろい。


ルーヴル美術館(9)
          ‥レオナルド・ダ・ヴィンチ(5)
2001.9.9 & 2010.6.21


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