○ルーヴル美術館のドミニク・アングル | 新・駅から駅までウォーキング

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ルーヴル美術館(10)‥ドミニク・アングル


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ドミニク・アングル
『グランド・オダリスク』1814年


★ちょっとひとこと


ジャン・オーギュスト・ドミニク・アングル
(1780~1867)はフランス南西部のモントーバンの
生れ。
父親は装飾美術家で王立美術アカデミー会員だった。
子供の頃、その父親から素描の手ほどきを受け、
1797年パリに出て新古典派の巨匠ダヴィッドの
アトリエに入門する。
1809年から15年間ローマとフィレンツェに住み、
ラファエロやミケランジェロの研究をした。


『グランド・オダリスク』はローマ滞在中に、皇帝
ナポレオンの妹でもあるナポリ王妃カロリーヌから
依頼された絵だが、ナポリの帝政が崩壊したため、
カロリーヌの手には渡らなかった。
そのため、アングルが母国フランスのサロンに出品
した作品である。

胴が長い、手が長いと批判の的になった作品だが、
滑らかな肌と優雅な曲線美は後世の芸術家に大きな
影響を与えた。

忠実に写実することよりも、画面の中で美をいかに
構成するするかがアングルにとって常に大切なこと
だったのだろう。


古典主義に回帰しながらも、新しい作風を目指し、
台頭するドラクロワらのロマン主義に対抗して
大変な時代を乗り切った偉大な画家である。


ルーヴル美術館(10)‥ドミニク・アングル
2001.9.9 & 2010.6.21


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