ルーヴル美術館(4)‥ラファエロ・サンティ
ラファエロ・サンティ
『聖母子と洗礼者ヨハネ(美しき女庭師)』
1507~08年
★ちょっとひとこと
ラファエロ・サンティ(1483~1520)は
イタリア、ウルビーノの生れ。
父親は宮廷画家だったが、8歳で母親、11歳で
父親を亡くす。
15歳の頃ペルジーノに弟子入りし修業を積む。
21歳の時、フィレンツェへ拠点を移した。
そこで、レオナルド・ダ・ヴィンチや
ミケランジェロ、フラ・バルトロメオらの影響を
受け、その後やわらかく洗練された独自の画風と
なっていった。
今も肖像画、宗教画、神話画などの多彩な作品が
残されている。
バチカン宮殿の天井画や壁画などは、わずか3年
で完成させたと言われている。
ラファエロは生涯に50枚近くの聖母子像を
描いたため、当時から「聖母の画家」と呼ばれて
いた。
どの作品も完璧な聖母子像を描いており、後世の
画家たちのお手本となった。
『聖母子と洗礼者ヨハネ(美しき女庭師)』は
24歳頃の作品で、ダ・ヴィンチの影響が強いと
される。
穏やかな自然の中で、イエスを見守る聖母マリア
と、ひざまづくヨハネが描かれ、受難の告知が
ほのめかされている絵ということだ。
この天才画家は順風満帆の人生を送っていたが
1520年の誕生日に37歳の若さで亡くなった。
死因は、熱病説と性感染症説がある。
ルーヴル美術館(4)‥ラファエロ・サンティ
2001.9.9 & 2010.6.21