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                         やっとここまで来た だけど・・・

 

 新型肺炎の流行が引き金を引いた“令和恐慌”によって現金給付や財政赤字をタブー視する声は驚くほど鳴りを潜めました。なにせ・・・。

                     新型コロナ対策で新規国債16.8兆円の追加発行 : 一段と遠のく財政再建 ...

 上図↑(出典:ニッポンドットコム)のようにリーマンショック時を上回る国債を発行したのに金利もインフレ率もさっぱりなのですから。この決定的な“証拠”により構造改革至上主義グローバリズムマンセーエセ学者じゃあなりすと)も「クニノシャッキンデハタンスル~」「ハイパーインフレガ~」と嘘を垂れ流すのは相当難しくなりました。ですけどこの御時世にあくまで財務省に尻尾を振って忠誠を尽くさんとする者は依然多いです。

 

                        またぞろ出て来たフリーランチ論”―

 

 https://www.wakayamashimpo.co.jp/2020/06/20200602_94311.html「ポストコロナの財政金融策 ―タダのランチはない」(わかやま新報)

 タダのランチはない」、これは読んで字の如く「タダで恩恵が与えられるなどと云う事はあり得ない。恩恵を受けるからにはそれに相応しいだけの代償特に増税、社会保障カットを甘受せねばならない」と云う増税緊縮派お得意の所謂“フリーランチ論”ですな。

 「緊急事態宣言が全国的に解除されました。これから、徐々にウイズコロナの生活が始まります。まずは、ダメージを受けた企業や事業主、個人の救済のための施策を実施し、追加しなければなりません。何より社会的弱者の命と暮らしを守ることです。そして、第2波、第3波の流行に備えて、ワクチンと治療薬の開発に全力で立ち向う。そのためには国民民主党の提案した100兆円規模の大胆な政策が必要ですが、まず補正予算には協力します。」(第1段落)

 第1段落は取りあえず問題ありません。ちなみにこれを執筆した岸本周平 岸本 周平 なる人物、国民民主党所属の衆議院議員です。

 「そして、皆で協力してコロナ危機を乗り越えたら、財政再建の道筋を立てることも重要です。東日本大震災の復興の時も、その財源は25年間にわたって所得税に2・1%を上乗せしてまかなうことにしました。住民税を一人千円10年間上乗せし、日本たばこの株式売却益もあてています。」(第2段落)

 「財政再建の道筋を立てることも重要」、この岸本の経済・財政に関する認識は一日中地上波のワイドショーばかり見て、そこから得た情報で政治・経済をドヤ顔で語る団塊老人と同レベルのようですな。しかも大震災後の復興増税を手放しで礼賛している事からかなりの“重症”のようです。

 「MMT現代貨幣理論 筆者注の論者からは、増税なんかしなくても自国通貨で借金するならいくらでも大丈夫との声が聞こえてきます。確かに、コロナ以前の日本はあたかもMMTの実験の場でした。日銀による財政ファイナンスをしても金利は上がりません。それは、家計や企業の民間部門の貯蓄の伸びが政府の借金の伸びを上回っていたからです。いつまでも、そうはいきません。自国通貨を発行して借金できても、結局インフレになります。MMTの論者はインフレになれば増税すれば良いと言います。それができれば苦労はないのです。もし、MMT論者が正しいのなら、ローマ帝国も大英帝国も江戸幕府も同じことをやっていたはずです。同じ人間ですから、私たちの方が賢いとは思えません。経済学の初歩ではタダのランチは無いということを学びました。

(第3段落)

 うわ~こんなに突っ込み所の多い文章は久々だな~。やり甲斐があるな~(棒)。まずは「MMTの論者からは、増税なんかしなくても自国通貨で借金するならいくらでも大丈夫」、だからあ~MMT論者も「インフレ率が許す限り・・・」とインフレ率と云う制限(ボトルネック)がある事を認めているんだと何度云ったら・・・。どうも岸本を含めた財務省のイヌ共はこの事を意地でも認めたくないようですな。まあ認めてしまうと「ハイパーインフレガ~」と庶民生活への不安を煽る手が使えなくなりますからね。要するにMMTはこれ位しか足を引っ張るネタの無い大変優れた理論(と云いますか事実を淡々と説明しているだけですが)だと云う事です。

 「日銀による財政ファイナンスをしても金利は上がりません。」、フム。岸本も日銀による金融緩和(=市中に出回る国債を日銀券と交換)をもってしても金利は一向に上がらない事は流石に認めざるを得ませんか。ですがその理由が「家計や企業の民間部門の貯蓄の伸びが政府の借金の伸びを上回っていたから」だそうで・・・。無論デタラメです。国債金利が低迷しているのはバブル崩壊後―特に橋本政権期(平成91997年頃)以降―改革と称して遮二無二推し進められた緊縮財政民営化規制緩和によって企業間の競争は激化し、ただでさえ深刻なデフレ不況は益々悪化したからです。金利が上がると云う事は民間の消費や投資が活発で銀行の民間への融資が増える、即ち好景気だと云う事です。然るにデフレが深刻では民間に有望な投資先などそうそうありませんから。岸本君、今どきこんなカビの生えたトリックを使うのは太田晴雄くらいだぞ。

                       最新・日本経済入門 いよいよ預金封鎖!編 (My First Big) | |本 | 通販 ...

                                   呼んだ?

 

                               歴史を知る事は重要です― 

 

 「自国通貨を発行して借金できても、結局インフレになります。」、何かいかんのですか? 政府が支出を増やして経済規模(名目GDP)を拡大させてゆき、国民所得が増えて消費や投資が増えます。そうなればインフレ率が上昇をはじめ念願のデフレ脱却です。結構な事じゃないですか。岸本君、デフレを脱却すればインフレになるのは当たり前だろう? 君はデフレ脱却がそもそも気に入らないのか?

 「MMTの論者はインフレになれば増税すれば良いと言います。」、ま~たはじまった(呆)。少なくともMMT支持者はインフレ対策を増税だけに限定している訳じゃありませんよ。インフレ対策など政府支出を抑制したり売りオペレーションなど増税以外にいくらでも方法はあります。それにマトモな国では予算は立法府のコントロールを受けます(憲法83条)。悪性インフレを起こす恐れのある異常、無謀な財政支出など国会で潰してしまえば良いのです。岸本君、君は財政民主主義と云うものを知らんのか? 

 「MMT論者が正しいのなら、ローマ帝国も大英帝国も江戸幕府も同じことをやっていたはず」、この岸本の発言から経済を語るのに歴史に学ぶ事は重要だと良く分かりますな。ローマ帝国は国債こそ無いにせよ貨幣の鋳造権を独占し、何度も改鋳が行われました(wikipedia)。改鋳すると新たに貨幣を鋳造する為に貨幣に含まれる金属の含有量を減らす、即ち市場により多くの貨幣を放出するって事です。現代で云えば新たに政府貨幣を発行して支出する事とどう違うのか? 大英帝国も1694年、戦費調達を目的としてイングランド銀行を設立し、国債と同額の銀行券を発行する権限を与えました。これにより英国はインフレ率以外の予算の制約が無くなった為莫大な戦費調達が可能になりナポレオンとの戦争を勝ち抜き、世界の覇権を手に入れました。無論その後、英国が破綻などしなかった事は云うまでもありません。江戸幕府も何度も貨幣の改鋳を行いました。例として8代将軍吉宗の時代、最初こそ倹約(=緊縮財政)を掲げていたものの案の定不況が深刻になった為途中で貨幣の改鋳に踏み切りました。現代の日本人は吉宗のこの柔軟な思考を見習うべきです。以上から紛れもなくMMTは人類の英知を結集した知の体系に他ならないのです。

 そして「経済学の初歩ではタダのランチは無い」。要するに「徹底したムダの削減を! 増税已む無し! 待ったなし!」って事ですか。まあ、「タダではない」と云う点は正しいです。そう、「国民生活が脅かされない水準(2~3%台)にインフレ率を抑制しなければならない」と云うリスクを背負わねばならない点においては。   徳川吉宗 - Wikipedia

                          人の上に立つ者、過ちに気付いたら早急に改めよ!

 

                                 結局、結論は・・・―

 

 「世界中で財政の大盤振る舞いと金融緩和が行われていますから、いわゆる過剰流動性の問題が起きる可能性があります。だぶついたお金が株式や債券のマーケットに流れ込めばバブルになります。既に今の株式市場がそうなりつつあります。発展途上国の債務問題や新興国の為替暴落による世界的金融危機とバブル崩壊が重なった時、さらに国債を発行して破たんした金融機関を救えるかどうか疑問です。その意味でも、中長期的な財政再建計画はとても重要なのです。」(第4段落) 

 「世界中で財政の大盤振る舞いと金融緩和が行われています」、世界中が漸く日本に追いついてきました。もし仮に間違っているのならこんな現象が起こる訳がありませんから。ですけども・・・「だぶついたお金が株式や債券のマーケットに流れ込めばバブルになります。」、有望な投資先がふんだんにあるならともかく今はとてもおカネが「だぶつ」くなど到底考えられません。下の図↓(出典:国際通貨基金)を御覧頂きたいのですが…。

                        2020年4月「世界経済見通し(WEO)」

 こんな有様ですからね。今は云うなればバブル崩壊後の1930年代の世界恐慌の時と酷似した時代なのです。多くの家計・企業は食うや食わずの状態なのです。岸本君、こんな時期にどうやったらバブルなど起こせるのか無知なアタシに教えてくれないか?

 やっとこの論考の最後、結論の部分ですが・・・

 「中長期的な財政再建計画はとても重要」、やっぱり結論はこれなんですか・・・。同じ和歌山が地元の二階俊博(自民党の議員にしては珍しくかなり以前から公共事業と積極財政を強く主張。ん? 靖国? 歴史教科書? それは聞かないで下さい😅)辺りはこのタワケた議員をどう思っているのか・・・。まあそれはともかく、

           和歌山県民の皆さん! 何卒投票に当たっては再考されたし 今からでも遅くはありません 

                               国会議員情報:岸本 周平(きしもと しゅうへい):時事ドットコム                   

                              徹底した増税と歳出カットを! 庶民? 知るか!

 

                               国会議員情報:二階 俊博(にかい としひろ):時事ドットコム

                                  コイツ、とんでもねえ売国奴だな 

                              

                               征服王コンテンツ02

                                           お前がいうな!

                                                    

  

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