私が主宰するオンラインサロンではリアルタイムでお伝えしていたけど、これ以上私の心にとどめておくのがキツくなってきたので、思い切ってカミングアウトするよ。
いま、私の一番の愛車はベビーカーです。
豊、載っけています。
なんでこんなことになったの？
事のいきさつは、ＧＷ前夜、4/26（金）に長男が学校から私の仕事部屋に寄り、豊と3人で一緒に家に帰る。毎週金曜はこのルーティン。でも長男の野郎、野球に夢中になり、帰ってくるのが遅くなったので、そのまま一緒に次男の幼稚園バスのお迎えに行った。
いつも通り「ふつう」にみんなで歩いて帰宅したのだけど、洗濯物を取り込んでいたら、「豊がカニさんになったー！」と、大騒ぎしている子どもたち。駆け付けると、口からブクブク泡を出しながら、家中を歩き回っている豊が。
ザワザワしたけど、その日はそれだけでいつも通り一緒の布団で豊と眠った。
でも翌朝、口から泡を吹きながら痙攣発作。しかも3回も。9時台、12時台、14時台。
近所のかかりつけ医へ行くも、この日から世間ではＧＷが始まって、翌日から病院も休みに入る。薬をもらいに来たりしているペットさんが大勢いたけれど、豊の症状は緊急を要すと判断したドクターが診察してくれて、血液とX線の検査をするも、内臓疾患や中毒症状ではなさそう。ということは脳？
かかりつけ医にMRI検査が休日でも即刻できる救急病院を探してもらうと練馬の方にERがあるという。
「20万以上かかるけどどうする？」と獣医に聞かれ、そりゃやるでしょう。何のために働いてる！と、即決。予約を取ってもらい家族総出で19時に病院へ行ったのでした。診察中、子どもたちには車内で夕飯食べさせて。帰りは爆睡。キャンピングカーでよかったと思った瞬間笑
という、とんでもない連休の始まりになってしまったのでした。
もろもろは、もちろんリスケ。
豊は4/26から2泊3日の検査入院。気を揉みつつもヒマな私たちは、ベランダランチとかメダカの世話などして過ごしたのでした。
折り紙で豊をこさえたりもしたね。どうすることもできないからね。
豊は昨年の秋で11歳になった。人間で言うと68歳くらいだそうだ。だんだん目が白っぽくなってきて、まぁだいぶトシは取ったよなぁと思いつつ、しっかり毎日（いやいやだけどｗ）私と一緒に通勤散歩をし、たまに山道を10キロ近く歩かされ（いやいやw）、ごはんも残さずガツガツ食べ、自他共に認めるきれい好きな女なので粗相することもなく完璧にトイレをし、もっと抱っこしなさいよとせがむ。
年相応の付き合いをしているつもりだった。
急に崖から突き落とされたような気分になったのだった。
で、練馬のER（緊急動物病院）。全身麻酔で検査したところ、結果はかなり思わしくなく、悪性の「脳腫瘍」。しかもかなり進行している「神経膠腫(しんけいこうしゅ)」。グリオーマってやつだろうと。
嗚呼、私の大事な豊。なんということでしょう。
しかも脳……。
急に訪れた「終わりの始まり」。
いつかは来ると思っていたけど、まさかこのタイミングで？
いざ直面すると哀しくて。
私のこと、一緒に過ごした日々のこと、忘れないでほしい。
なんてことを思うたびに鼻の奥が、ツンとした。
不幸中の超幸いは、東京にいるギリギリに症状が出たこと。
「親孝行な娘や」と、夫は言った。
そう、本来なら私たちは蟹さんブクブク事件の翌日から、外房に10日間行く予定だった。
外房の田舎町で同じ事が起きたら、えらいことだった。
昨年次男が40度の高熱を出したときも、近所の病院から軒並み断られて、クルマで40分以上走った鴨川の救急病院に行った。そのへんでは一番大きな病院ね。ドクターヘリが飛んでくるような。東京のお隣の県でも、ちょっと田舎に行くとこんな状態。イヌなら、なおさらだよね。
今後だけど、開頭手術して放射線を当てるという治療法もあると、ERのドクター。その際には毎回全身麻酔。週に何度も。もちろんオカネもかかる。300～500万円とか。
人それぞれいろんな考えがあると思う。
私はね、完治するのなら喜んでやりたいよ。でも11歳という高齢な上、進行中の悪性の脳腫瘍を患っておりなかなか厳しい状況……。豊が大事だから、治るともわからない手術はさせたくないと思った。ジタバタするのもやめよう。ここから先は豊の生命力に委ねよう。夫婦の意見はキレイに一致した。
どこまで効くかわからないけど「投薬」で、命尽きるまで一緒に穏やかに過ごすことを私たちは選択した。
大丈夫よ。私はルーティンにさえ組み込んでしまえば、こういう作業、ちゃんとできる子だからｗ
もしかしたら「その日」は明日かも知れない。1週間後かも。「梅雨明けまで持ってくれるか…」とドクターは言う。こればかりは受け入れるしかない運命なのよね。
と、心が大きくかき乱される2週間だったのです。そうか、2週間前までは豊はふつうだったのだね…。
風薫る、大好きないい季節なのになぁ。
豊はその後の日々、クスリがよく効いているのか、家のなかをスタスタ歩き、トイレもほぼ成功して、私のベッドにも階段を使ってだけど上り、いまは私と仕事部屋。ベビーカーでねｗ
このまったり感、いままでどおりでしょ？
脳腫瘍による神経性のピクピクとか、カクカクとか、頭を動かすときはたまにあるけど（ﾔﾒﾃｰとビビルけど）、まぁ以前より＋スロウでふつうに過ごせている。長男と次男が使ったベビーカー、まさか豊で大活躍するとはｗｗｗ フリマサイトに出したけど売れ残っていたのも、不幸中の幸いｗ
ざっくりと書いたけど、気が向いたらまた記します。
