26年間、私と日本中を走り回ったスポーツスター。
北は稚内。南は奄美大島へ。
結婚して子どもが2人産まれて、思うように乗れない日々が続いたここ数年。車検を通したと思ったらスグにまた車検(月日が経つのが早過ぎて)、ホコリをかぶった不動の愛車を見るほどツラいものはなかった。
そんなおり、年始に母が急逝した。
前の晩まで一緒に楽しく呑み食いしていた母。人ってこんなにも呆気なく死ぬのか。
私のなかのいろんな常識や価値観が、一気に崩れた瞬間だった。
もう、何かにしがみつく生活はやめよう。
モノに固執するのも。
そのときを境にたくさん断捨離をした。
ボヤッと払い続けていた保険とか、ほったらかしの運用とか一気に整理整頓した。
自宅のリフォームは繰り上げ返済して、来夏にすべて払い終わる予定だ。
その分のし掛かるのは子どもたちの教育資金……。ファイナンシャル・プランナーと何ヶ月もかけて打ち合わせをした。42で産んだ次男だけど、なんとか大学まで行かせてあげられるよう試算ができたところで、これまで抱いていた漠然とした将来の不安を少しだけ払拭することができたのだった。
で、次なんだ?
ハーレーだ!!
飾るならまだしも、ただ置いてある状態なんて、愛車に失礼だろう。どなたか大切にしてくださる方に繋いだ方が、みんなが幸せだ。
というわけで、今回お声をかけさせていただいたわけです。
窓口になってくれた同級生のミヤッチいわく、アナウンスしたその日のうちに手を挙げてくださった方がいたとか。旧い読者様だそうです。
その後も何件も問い合わせが来たと。
皆さま、興味を持ってくださってありがとうございます!
また、お譲りしたいとSNSにUpした途端、たくさんの読者様からコメントをいただき、私のハーレーがきっかけで、その方もスポーツスターを買ったとか、人生の思い出話に花が咲きまくっておりました。そのエピソードを読んでいたら、スポーツスターは私の青春であり、読者様の青春だったんだなーとしみじみ。
いろんなところで言っていますが、今後私は近所や旅先や、いろんなところで展開しているレンタルショップでいろんなオートバイに乗ろうと思います。意外とその方が跨る機会あったりしてねw
この間の日曜日のこと。
ミヤッチが車両をピックしに来てくれた。