私の仕事机の周りをウロウロしている番長(兄貴です)。
彼の目的はもちろんユタカさん。
「さっき寝たばっかなんだよ~」なんていう私の言葉はスルーして、
ひょいっと娘っ子を持ち上げて、サークルの外に出しては
大きいの(番長)と小さいの(ユタカさん)、楽しそうに遊んでいる(笑)。
その光景、日に1回は見る。
昨日もふらりと現れた番長。
「そうか、アイツいま入院中なのか……」
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。
心の底からガッカリした様子の番長。
「つまんないのー」と言って、どこかへ行ってしまった。
ユタカさんへの依存度と言えば、母上の方がすごい。
「ねぇ、ユタカちゃん、いつ病院に迎えに行くの?」
16時から19時の間に来てくださいって言われてる。
ここから病院に寄って、そのまま帰ろうと思って。
「クルマ貸してあげるから、ピュッと行ってらっしゃいよ」
それでここ(仕事部屋)に連れてこいって(汗)?
「そうよ」
すごい自分勝手な提案だね……(汗)。
母上の提案はもちろん通らず(汗)、
原稿のキリがいい18時ごろ仕事部屋を出発。
ユタカさんが入院している動物病院へは歩いて向かった。
去年の12月、娘っ子がわが家の一員となってからは、
2泊3日も離れて暮らしたことなどなかった。
久しぶりの再会にワクワク。
子宮と卵巣を取ってしまったことで性格、変わっていないかドキドキ。
ご対面~。
縫った傷を舐めないよう、パラボラアンテナを着けられた娘っ子。
お腹に刻まれた手術跡、かわいそうで見てらんなかった。
痛かったね。よくがんばったね。
「入院中、すっごくいい子でしたよ」(院長)
娘っ子、病院で内弁慶っぷりを存分に発揮した模様。
その後、院長はもう一度、「本当にいい子でした」と、しみじみと言い、
まぁ、褒められて悪い気はしないが(笑)、
今後のスケジュール、注意事項などを淡々と私に伝えた。
・化膿止めを毎食・計4日分あげること
・4~5日後、再診
・お散歩、遊んでいるときはパラボラを外してもOK
・泥んこになって遊ばせたりしなければ、通常通りの散歩は大丈夫
・ハウス中、目を離しているときはパラボラを装着、傷口を舐めさせない
・10日経って抜糸したらパラボラから解放
ミス内弁慶、病院でいい子にしているのがよっぽど疲れたらしく、
再会の喜びもつかの間、家に帰るや布団に潜りこんで寝始めた。
外に漏れるオッサンみたいなイビキが、生きている証拠(笑)。
と、そこにメールが届いた。
「豊ちゃんの様子を教えてください」
わが家で娘っ子にもっとも依存している母上からだ。
ちなみにユタカさんの本名は、漢字一文字で「豊」……(笑)。
無事家に帰ってきましたよ。
抜糸する約10日後までパラボラは着けてないといけないみたい。
明日そっちに連れていくよ。
「よかった、明日、抱きしめましょう(^_^)」
母上、そういちろうが生まれたら、イヌに孫に、
大切なモノがいっぱいで大忙しだな(笑)。
で、今朝。
パラボラにもなんとなく慣れてきた様子で、
いつもの通り大好物の豚のヒヅメ、ガシガシ。
そして人間さまの朝ごはんが終わり、片づけにバタバタして、
3人分の弁当を詰め、その写真も撮り終え、服を着替えたころ、
「お散歩、まーだー?」
ケナゲにお座りして待っている娘っ子の視線が痛かった。
ハイハイ、行きましょねー。
ふだん通り元気に散歩。
風で転がる葉っぱを追いかけ、すれ違う柴犬に興味津々。
いつもの道を通って仕事部屋に到着した。
母上、待望のギューができてよかったね(^_^)
娘っ子、いつもの通り、お手々ぴーん。
そしてもうちょっとしたら、番長がうろうろする時間だ(笑)。
ユタカさんが無事帰ってきて、
私たちにも平穏な日常が戻ってきたのだった。めでたし。