朝9時半くらいかな。
世田谷の閑静な住宅街に、
ユタちゃん、ユタちゃん!
ユタちゃん、ユタちゃん!
唄うように囃し立てる女の声が毎日のように聞こえるんです。
おそるおそる窓の外を見てみると、
尻込みしている赤ちゃんボストンテリアを、
全身黒ずくめの怪しいオトコが引きずるように引っ張っていて、
その前方5メートルくらいかな?
サングラスを掛けて、派手なブーツを履いている中腰のオバハンが
ユタちゃん、ユタちゃん!
ユタちゃん、ユタちゃん!
手を叩きながら、一生懸命応援している。
この毎日通りすぎる不審な物体、現象を、
ちまたでは“ユタちゃんオバハンの怪”と呼ぶそうで、
実際に姿を見てしまったヒトの身には、1週間以内に不幸が起きるとか。
ユタちゃん、ユタちゃん!
ユタちゃん、ユタちゃん!
オバハンのこの声が聞こえたら、カーテンを閉めて、耳をふさいで、
とにかく通りすぎるのをじっと待つのがいいみたいよ。
誰が、ユタちゃんオバハン、やねん (°д°;)
歩いてくれない散歩嫌いな娘っ子に手を焼いて、
もはや“世田谷の朝の風物詩”と化したユタちゃんコール、
今朝も手を叩きながら、がんばってしたさ。
「声でかい!」と、全身黒づくめの怪しいオトコ(エグさん)に
注意されながらね(汗)。
お散歩前のユタカさんの顔です。
ここまで「どよん」とした嫌々顔、イヌでもできるんだね(汗)。
でも、散歩拒否を起こすのは自宅が近い300~400メートルくらいで、
(たぶん、その間はいつでも自宅に帰れると思っているんだろうな。
絶対帰れないのに 汗)
仕事部屋が近づいてくるころには、ジブンからグングン、
リードを引っ張りながら歩いている。
あらぁ、ドッグショーに出場するワンコみたいに軽快な歩み♪
というわけではなく(汗)、まるで仕事部屋に逃げこむように……。
帰りもまた同じく。
仕事部屋が見えなくなるまで散歩拒否。
自宅が近づく500メートル手前からはひとりダッシュ。
この写真は、この間の日曜日
。
旅先で最高に散歩拒否を起こし、お母ちゃんとギスギスしたときの写真。
ユタカさんの後ろを通りすぎるDUCATI乗りのガイジンさん。
道路の真ん中で「歩きたくないよぅ」と踏ん張っている娘っ子を見て、
「sleepy?」って笑っていたよ。
ほら、ユタカさん、笑われてるよ!!!
いつの日か、すべての行程、楽しく歩いてくれるといいんだけどねー。
でも1ヶ月前は、10メートルも歩いてくれなかったからね。
そう考えると、いちじるしい進歩なのだと受け止めるべきか……。