サン・ジャックへの道
大西洋に面し、欧州の西の端になるスペイン・ガリシア地方の
サンティアゴ・デ・コンポステーラはキリスト教の聖地。
2006年公開のフランス映画「サン・ジャックへの道」は、
母親の莫大な遺産話から、1500Kmの巡礼路を歩くことになった、
性格も生き方も異なり、仲の良くなかった中年の三兄弟
(長女、長男、次男)を核に、仕事に熱情を注ぐ巡礼のガイド、謎の女性、
イスラム教信者の若者二人とその同級生のフランス人高校生二人の計9人の
男女の心の巡礼の物語。
未舗装で1,000年以上同じ姿の丘陵地帯・山岳地帯の巡礼路。
自分の足、自分の体力だけで聖地まで歩き続ける毎日に
本当に必要最低限な物は?
自分は勿論、周囲の人たちの人生も破滅させるアルコール依存症。
ワインの飲酒習慣が長く、恐らく世界でも有数のアルコール依存症患者の
率が高い国フランス。
この映画では「平凡なフランス人」がアルコール依存症となる社会背景、
イスラム系移民の安価な労働力が市場に不可欠で、イスラム系移民に対する
違和感はアメリカ人程極端では無い「平凡なフランス人」が持つ異宗教への
心の動きも監督のコリーヌ・セローがさりげなく描いていた。
北スペインの美しい丘陵地帯が心に残るロードムービー。
ピレネー山脈を越えて、スペインバスク地域に入った
ナバラ州の町プエンテ・ラ・レイナの橋





