ACERBIS(アチャルビス) MANUハンドルバーバック | Cycle-Life(旧:おやじ、自転車ロードレースを走る)

いつかは導入したい…とずーっと思っていたハンドルバーバック。ワン○ーリッヒ とか ツアラ○ック とか Lone○ider とか、モノに対して高額過ぎるのでそれらを買う気がおきなかったハンドルバーバック(これに2万円近くの金額を出す気には到底ならない)。かと言って中華の激安品は見るからに…でこれらも同様。なにか良いモノはないものか…とインターネット上を彷徨うこと数か月、そんな中で偶然出会ったのが、この ACERBIS(アチャルビス) MANUハンドルバーバック でした。

 

今回のポストは、やっと出会った “良さげと思える” このハンドルバーバックが、ホントに良いモノだったのか?、こうしたらもっと個人的満足度がUPするのでは?とDIYしたことなどを記録として残しておこうという備忘録です。

 

 

 

 ACERBIS(アチャルビス) MANUハンドルバーツールバック

 

前出の有名ブランド製品が約20,000円程度なのに対して、このバーバックは定価 4,950円(税込)というハイコスパな製品で、約1/4のコストで入手可能。サイズに関しても数値上はほぼ一緒。材質も安物感を感じるようなものではなくしっかりしてます(ハンドルバーに固定するベルクロは少々チープ感ありますけど…)。

 

 

防水性能に関しては、特に記載はないのですが、他製品同様に完全防水ではなく 撥水加工 が施されてるようです。容量 2.5ℓ のメインスペースにアクセスするためのジッパーにも 止水ファスナー が使われており、その部分を覆い隠すフラップもあるので、雨天走行時にメインスペース内に雨水が侵入してくることはなさそうです。

 

 

 

この ACERBIS MANUハンドルバーバック を購入した主たる目的は、充電する際のiPhone置き場にする ため。それ以外の副次的なものとして、なにか入れておくスペースの確保(何をいれるかは不明だけれども)のため。

 

ナビ・音楽は、スマートモニター(AKEEYO AIO-5 Lite)で運用しているので、スマホはジャケットの中にあります。Apple CarPlayによる上記アプリ使用でバッテリーは消耗するので、先日の北海道ツーリング時でも午後にもなるとバッテリー残量が心細くなってきていました。となれば充電となりますが、その方法としては、モバイルバッテリーからではなくバイクからの充電という方法をとります。重たいモバイルバッテリーをジャケットに入れて持ち歩きたくないというのが、その理由。現状では充電中のiPhoneをおいて置ける場所がバイクにはありませんので、バイクに装備されているUSB充電ポートから伸びた充電ケーブルが、ジャケットのポケットに入れてあるiPhoneと繋がっているという、見るからに “不格好” で “ちょっと危ない” 状態なのです。それを何とかしたい…その為のハンドルバーバック導入という訳です。

 

 

 

 要改良ポイント

 

製品が手元に届いて確認していると一つだけ要改善点が見つかりました。充電ケーブルのルーティングです。

 

充電ケーブルをバックの外から中に引き込む際の雨水対策として防水グロメットが1カ所設置されていますが、それはフラップの中とつながっています。メーカー側が想定した使用方法では、そのフラップ部にある透明窓にスマホを設置してナビ表示したものを見ながら…というものでしょうから、そこにつながっているのは理解できます。が、私の場合、ナビはスマートモニターで…なので、フラップには入れる必要がありません。それでもフラップ部にスマホを入れればいいのかもですが、出し入れする際のスペースがタイトな状態ですので(iPhone 14 Proですが…)、バイクを降りるたびに出し入れを繰り返すにはちょっと手間がかかる印象。やはり、メインスペースで運用したい…となると、デフォルトでのフラップ部に入り込んでいるケーブルルーティングでは使いづらい。

 

フラップに設置されている防水グロメット

 

こう使えばいいのかもしれませんが… けっこうタイトでして…

 

 

理想は、メインスペースに充電ケーブルを直接引き込みたい。となると、雨対策は講じなければならない。どうしたら良いのか?いい方法はあるのか?

 

色々と調べても良いモノを探しだせなくて、藁をも掴む気持ちでChatGPTに聞いてみたら、すぐに良いモノを紹介してくれた(最初から聞けば時間短縮になったな…)。それがこの「ケーブルグランド」なるモノ。こんなの見たこともなかった。

 

 

構造を調べてLightningケーブルが通せて防水性能を発揮できるサイズのものをAmazonにて取寄せました。10個入りで800円。

 

サイズ選びの要点は、①ケーブル径が対応していること ②コネクター(Lightningコネクター)が通る内径のものという2点のみ。②についてはケーブル径と製品の対応ケーブル径を参照すれば分かりますが、①に関しては記載もなかったので、どうしてもギャンブルになってしまいます。今回もそうでしたが、実際に届いたこれは僅かにコネクター幅の方が大きくて、少し細くなっている箇所で引っかかってしまって通りませんでした。

 

僅かですがLightningコネクターの方が幅が広くて通らない…

 

こうなると人は色々と考えるものです。通す為にはどうしたら良いのかを。ケーブルグランドを分解していろいろと考えます。知恵の輪を解くときと同じように。

 

 

で、最終的にケーブルをぶった切ることなく通すことに無事成功しました。微妙なサイズの差異だったからできたことで、あとほんの少しでもLightningコネクターが大きかったら絶対に通らなかったでしょう。ホント運がよかった。

 

 

Lightningケーブルの直径は2.4mmなので、対応ケーブル径 3~6mmのこのケーブルグランドには少々細く、しっかりと固定されません。ということは防水性能も実用に耐えうる程度には出ているかもしれませんが、もしかしたら水の侵入を許してしまう可能性もあります。電気ものなので、念には念を入れてケーブルにビニールテープを巻いて径を少し拡大させた後に、ケーブルグランドに通す対応をします。

 

 

 

 バイクへの仮取付

 

どの向きで取付けをするのが使い易いのか?それ以前にサイズ的に問題なく取付けできるのか?ケーブルルーティングはどうか?どの部分にケーブルグランドを設置するのがいいのか?などの確認のために、車輛に仮取付けをしてみます。

 

 

有名メーカー品とほぼ一緒のサイズなので、まあ問題なく取付けはできます(想定内)。バック自体にそれなりの硬さがあるので、変に型崩れすることもなくこちらも問題はなさそうです。

 

 

取付け方向は、この向きで収まりそうです。マジックテープ&バックルでフラップ部を本体に留めますが、反対向きに取付けをすると、バックルを外す際にタンク前部が邪魔になりやりづらかったので。

 

 

アクセスもこんな感じでフラップを捲って行います。

 

 

USB充電ポートからでたケーブルはハンドル操作の邪魔にならない長さを残した上で他のケーブル類と一緒に束ねておきます。

 

 

邪魔にならないところを通してバックまでもってきます。この辺のルーティングの美しさにも拘りたいところ。

 

 

 

防水的観点からケーブルグランドはより雨のあたらないフラップ内側のこの辺りに設置して、ケーブルをメインスペースに引き込む予定です。

 

 

 

ケーブルグランドが届いた今日の作業はここまで。

あとは実際にバックに穴を開けてケーブルグランドを設置する作業と、車輛への本取付けとなります。車輛にあるUSB充電ポートは、他の用途に使用することはないので、iPhone充電ケーブルが刺さったままになります。と言うことは、ここへの防水対策も考えなきゃいけないと思われます。取扱説明書のUSB充電ポートの項を見ると、「接続されている機器の保護のため、雨天走行時にはこの機器を外してください。」とありますので、防水対策は施されていないのでしょうから。その方法はこれから検討予定…です。