Bontrager Aeolus RSL37のリムステッカーDIY 前編 | Cycle-Life(旧:おやじ、自転車ロードレースを走る)

前々からやろうと思っていた(自分が強くなることには1ミリも関与しないのでなかなか進まなかった)作業を、いま地道にやり進めています。

 

レースにおいて着順争いをする類のガチ勢ではないので、レースにエントリーして自己最高を更新したり、過去の己に勝つという目的の為にトレーニングを積んでいると言う側面が割合的には大きい。ロードバイクとの付き合い方はそんな感じなので、そのモチベーション維持の為の方法の一つとして "見た目とかを好み通りにカスタマイズしてやる気をアップさせる" ということをしています。そんな意味合いも込めて、ほぼカーボン地一色なホイールにリムステッカーを貼ってみようかな?と思ったのが事の発端。

 

今日は、そんな Bontrager Aeolus RSL37 のリムステッカーをDIYしています という内容の備忘録的ポストです。

 

 

 

 

まだ完成と言える段階ではないのですが、概ね完了し最終的な微調整を残すのみというところまで "やっと" 辿り着いたので、ひとまず備忘録的に残しておこうかと思います。

 

 

リムステッカーを自作する!…のか?

ことは、バイクラックに収まっている 我が相棒 TREK Emonda SLR ( 2021 ) をボーっと眺めているときに 「なぁーんかホイール周りの見た目が重苦しいなぁ…」 と思ったことに始まります。TREK Emonda SLR には Bontrager Aeolus RSL37 を履せていますが、このホイールは遠目に見ると "黒一色" です(正確に言うとカーボン地ですけど)。リムにある Bontrager のロゴは、ステッカーではなくレーザーエッジングって言うんですか?彫られています。色付けされている訳ではありませんが、何となくグレーな感じのロゴに見えます。

 

 

 

 

タイヤのサイドも黒なので、余計に重苦しい感じ。まぁこれでも何の支障もありませんし、この見た目も嫌いじゃないのですが、心のどこかで 「何とかしたいな…」 との思いが沸き上がって来ます。もうそうなるとどーしようもありません。さて、どうしようか?考え得る選択肢は、以下の二つ…かな?

 

 ① スキンサイドのタイヤを履く

 ② リムステッカーを貼ってライトカスタムする

 

①に関しては、いまはそのタイミングじゃない。何故なら現在履いてるコンチ GP5000はまだ使える。そんな見た目だけの為にタイヤを買換えるなどと言う浪費は避けなければならない…と言うことで現時点では却下。

②に関しては、幸いにしてカッティングプロッターは自前で所有しているので、データさえあれば今すぐにでも作れる環境にはあります。現時点ではこの方法かなと思いますが、問題はそのデータをどうするか?です。

 

そう思ってインターネットの世界を覗くと、企業ロゴデータなんてモノは幾らでも転がっています。ですが、使えるものと言う視点で探すととそう簡単ではありませんでした。となると、これは一からデータを作るしかないのか?と言うことで、データを作り上げると言う作業に対する興味もあったので、その方法で作業を始めることにしました。

 

購入…という手もあるにはありますし、売ってるものも見つけはしましたが、諸々をトータルして考えると 「どうしてもうまくDIY出来なかった時の最終手段として残しておこう」 と言うことにしました。何となくDIY出来そうだなと思ったことや、そうやって作り上げたものの方が満足感が高い感じがしたから。あと、一旦データを作り上げてしまえば、カラーを変えて気分転換を図ること…などが容易に行えるという利点もあるし(手元にデータがあればこそのなせる業)。

 

 

実際の作業は?

では何が必要なのか?データ作成を行うには、まず何をおいてもデータ加工(作成)を行うソフトウェアは必須です。私は Inkscape というベクター画像編集のフリーソフトウェアを以前より使用していたので、それを今回も使用することに。

 

 

 

 

このInkscapeで作業を始めた訳ですが、最初はインターネットから入手した BONTRAGERのベクターデータ を加工して作成し始めました。作業をして行くうちにあることに気が付きます。それは、よくよく実物を見ると微妙にいびつな形をしている…と。仕方ないので、それらを一つ一つ修正してやっていましたが、一文字修正し終える為の作業量がとてつもなく多い。よくよく考えてみたらそりゃそうだろよ…と。一直線に並んでいるベクターデータと、湾曲したホイールに合わせてある実物。一つ一つ湾曲させて微調整して…これを9文字分やるのか?Rの文字は一緒だから8文字分か…?いや9文字だ…この二つのRも地味に違う…超タイヘン…だ。

 

しかも、この作業はInkscape上で作成したデータを一度何かに印刷して、それを実物合わせしてその差異をInkscapeに戻って修正して、その修正したデータを…の繰り返し。正直なところ諦めかけました。修正箇所が多過ぎる…きっとプロなりこの手の作業に長けてる方々はもっと効率的なやり方を知っているのだろうけれども、私の様な ド素人 には効率的な技もそれを導き出す知識もありません。サイズも違う、傾きも長さも曲がり具合も全て違う…さてどうしたものか?ない頭を絞って考えてみました。

 

実物をデータとして取込めば良いんじゃなかろうか?

 

ない頭も絞れば何かしらの考えが出て来るもんです。そんなこと出来るのかどうか?はこの段階では分かりもしませんでしたが、とりあえずトライしてみようとInkscapeをいじります。

 

  ① ホイールにあるロゴを写真に撮る。

  ② その写真をInkscapeに取り込む。

  ③ その取り込んだ写真から大まかな文字ラインをひく。

  ④ それを現物を見ながら修正する。

  ⑤ 一度印刷して現物合わせをして、再度修正。

 

やってみると案外出来ちゃうものです。で、やってることは然程変わりませんが、この方が修正幅が圧倒的に小さくて合わせ易い。数回の修正作業で出来たものを取り合えずプロッターで切り出して貼ってみたものが、これです(試作版)。

 

 

 

 

これでもまだ少し誤差があります(とくに丸みを帯びている部分に)。概ね同じ感じには仕上がりましたが、まだ部分的にレーザーエッチングの部分が見えていたりするので、実物よりも少しだけ大きめに調整してその辺の "カッコ悪さ" を解消していかなければなりません。これでもホントまじまじと近くで見なければその "カッコ悪さ" は分からないのですが、一応その辺はキッチリ詰めておきたい派なので。

 

長くなりそうですし、その作業は現在継続中なので、その辺は後編としてポストしようと思います。あとAEOLUSのロゴも作成しないといけないんだ…。