夏になると出番が多くなるものは沢山ありますが、炭酸水はそのうちの一つです。あのシュワッとした飲み心地は、不快感極まりない夏の暑さ(北海道育ちの身としては慣れる事がない…)を少しでも和らげる為のアイテムとして不可欠な存在です、私にとっては。そんな事もあって、殆どアルコールは飲まないのですが、時々「ハイボール飲みてーなー」という気分になる事もあったしするので、数年前より我が家では炭酸水メーカー 「 SodaStream (ソーダストリーム) Spirit 」 を導入しておりました。
スタンダードモデルの「Spirit」。 手動だけれども、全然問題なし。
今回は、これから活躍する時期に入る SodaStream(ソーダストリーム) が、昨日突如として不調に陥り炭酸水が作れなくなり、かつ内部からパーツがコロンっと落ちて来たぞ…って事で、急遽修理作業に突入しました…って話です(修理は無事完了しました)。
どんな症状が?
壊れた時の症状としては、こんな感じ。
■ 上部にある炭酸注入のボタンを押した時に、炭酸ガスは放出されるけれどもボトルの水の中には放出されず、どこかから漏れてる音がする(ボトルの中の水はボコボコすらならない)。
■ ボトルの周りに上から水が滴り落ちてくる。
修理箇所の推測&確認
ボトルの水に炭酸ガスが放出されていないと言うことから、どこかから漏れてるのだろうと言うことは明らかなので、ガス経路を探る。かつ水が上から滴り落ちてると言うことは、ボトルとの結合部分付近が怪しいと目星をつけて確認作業に入ります。さらに、その確認作業中に内部からパーツがポロッと落ちて来たので、コレは何ぞや?ということで、そいつの居場所も同時に探る必要も。
■ 分解
とりあえず該当部分を見る為に前面のカバーを外す必要がありますが、コレはさらっと構造を観察すると簡単に分かります。背面カバー(炭酸ガスボンベカバー)を外すと見えるこの左右のツメの引っかかりを開放して外します。
内側に向けてツメが出ているので、外側に少し広げてツメの引っかかりを外しながら押し込むようにすると前面カバーの下の方が外れます。でもこの状態では前面カバーの上部にあるツメがまだ外れてないので、強引に前面カバーを全部外そうとすると上部のツメが折れる可能性があると思うので要注意。
ちなみに前面カバー上部のツメはこんな感じになっているので、折らない様に外します。これで前面カバーの取り外しは完了です。
■ 推測&確認
前面カバーが外れると、内部構造が分かるようになるので、ガス経路等を確認しながら故障個所を推測します。カバーを外した内部は下記を参照下さい。
次は、内部から落ちて来たパーツがどこから外れ落ちたのか?です。落ちて来たのは、何かのパッキン的な役割を果たしているものと推測出来ます。なぜならパーツの中ほどにゴムパッキンがついているから。しかも棒状なので筒状のパーツの中に差し込まれて使用されていたのでは?と。そんな事をイメージしながらまじまじと観察します。
これが落ちて来たパーツ
このガス圧調整弁(らしきパーツ)が中空になっています。ココからパーツが外れたのか?と思い入れてみるも、内径が合わずに入らないので、ここではない。でもそれ以外にはこの赤いパーツが取付けされてる様な部分も見受けられない。ボトル差し込む部分か?と見てみるもそれらしきところもない…はて?とよくよく見ていくとガス圧調整弁と思われるパーツの裏側(奥の方)が怪しい。左側の赤い方には、白いものが頭を出しているのが見えるけれども、右側の黒い方にはそのようなものが見当たらない。外して確認するか…。
本体から伸びているアームをマイナスドライバーで少し広げて片方ずつガス圧調整弁(らしきもの)が取付けられているブロックパーツを取り外します。
このパーツの塊を引っ張り出して該当箇所を確認すると、思った通り右側裏は中空で左側裏には白いパーツが挿入されています。で、白いパーツを引っ張り出してみると落ちて来た赤いパーツ同様にゴムパッキンが…ビンゴです。
形状は若干違えど構造は一緒なので、ココに落下して来た赤いパーツを同じ向きで挿入してみると綺麗に収まるではありませんか。ゴムパッキン部分に少しの抵抗を感じながらもヌルッと入り込んでいきます(赤いパーツは向きを反対にしても入りますが、この向きが正解…のはず)。
この状態にして、引っ張り出したこのパーツを嵌め直します。嵌め直すときは工具などは必要なく、前面から何となく溝みたいになっている部分があるので、そこから押し込んで本体から出ているアーム部分に空いている穴に嵌め込むのみ(少し硬いので「壊れないかな?」と思うかも知れませんが、そこは注意深く丁寧に…)。
元に戻してガスボンベを取付けてボトルも装填して動作確認をします。通常通りにボトル内の水に炭酸ガスが放出されますし、水の滴り落ちも発生しませんので、修理完了です。
結果的にガス圧がかかった時にこの赤いパーツが外方向に押し出されることで余剰ガスの排出?の役割があるのだろうと思われます。赤いパーツはその先にある壁にぶつかって抜け落ちないような構造になっていますので、それによってパッキンの役割を果たす…はずが、何かの拍子に外れたことで、ガス圧もかかることなく排出されボトル内の水に炭酸ガスが溜まらなかった&ガスが抜けるのと一緒に噴出された水がボトル外に漏れ出て滴り落ちて来た…今回の件はこんなところかと。
この原因は、きっと先日カウンターから本体を落としてしまったこと…が濃厚。その衝撃でガス圧調整弁が取付けられているパーツが本体左右から伸びているアームから外れ(少し前に実は気が付いていて嵌め直した経緯がある)、それが原因で赤いパーツが抜け落ちた…のではないかと思われます。
まとめ
自己修理出来る程度の事で良かった。炭酸水を作ることが出来るようになったのでこの夏も越せそうです(大袈裟…)。ただ、この作業を自身で行うことは、もしかしたらメーカー保証に何らかの影響を及ぼす可能性がありますのでその点はご注意ください。