ただいま、帰ってきました。
お土産代りにはなりませんが、
原子力を一切使っていない国で、
見て、聞いて、感じたことを、
あれこれ。
ニュージーランドという国は、
日本とよく似ている季節の
変化があって
人口４００万人くらいで、
人よりヒツジの方が多いといわれてるらしい。
先住民族のマオリ族が、
戦うことなくヨーロッパからの移民を
話し合いで受け入れたという、
世界でも珍しい共生の国
なのだそうです。
牧場があって湖があって、
火山国で地震も日本並み。
この旅行で毎日３００キロは
車で移動しているので、
なんだかとてつもなく
広く感じます。
北海道にちょっと似てますかね。
一日目は地熱発電所と
その温泉を利用した観光施設や
エビの養殖所を見学。
地熱発電で湧き出てきたお湯は
周辺の施設、
ホテル、プール、スパ、養殖所などへ
ほぼ無料で提供されているらしいです。
電力の売上が目的だから、
温泉の使用料なんてことは言わないで、
周りの人たちが活用してくれればいいと、
太っ腹なんですな。
３００メートルから３０００メートルまで
掘って、
マグマによって暖められた蒸気や
お湯を利用します。
そのあともう一度地中に戻して
温めなおして、もう一度使う。
完ぺきなリサイクルの循環が
行われています。
再生可能な自然エネルギーですね。
日本でも、半端な深さで湯量や湯温を
気にしているよりも、
電力利用でしっかり深堀して、
温泉や周辺施設が安く、
しかも安定して利用できる方が
お互いにいいのでしょうね。
湖がたくさんあって
釣りやボート、カヌーで豊かな自然を
楽しんでいる人が多いです。
けれどその中に、マウリの掟で、
一切立ち入ってはいけない
湖もあって
そこは
きっちり守られているようです。
湖でブラウントラウトと
レインボウトラウトを釣りました。
トローリングなので
釣ったというより、
釣れたという感じですが。
魚釣りだけで来てもいい国だなぁ、
ここに住んだっていいなぁとまで思います。
妻の評価も、
「原発がなくて、一切の原子力を
持ち込ませない国って、すごく安心」。
「いざという時は、みんなで
ニュージーランドね」と、
とても気に入った様子です。
「みんなでニュージーランド！」
いいですね。
ニュージーランドは原発も原子力も
絶対持ち込まないという方針で、
アメリカの要請も拒否して、
そのせいで
経済的にも相当のプレッシャーを
かけられたようですが、
国民の総意で、
工業国としての発展よりも
安全の方を選んだ国です。
子孫のために
残すべき地球の姿を、
みんなが分かっている、
大人の国だと感じました。
それに比べて
先が見通せない、
わがままな、こどもの国の・・・・。