4. 神を常に意識させる指導 | 親と子の訓読家庭教会

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後天時代に於ける子女教育を考える

神を常に意識させる指導

二つ目の違いは何かというと、神を意識させる要求基準の差でしょう。私達は自分達の生活活動の中で、その前と後で神に祈る事の重要性を知っていますし、それ以外にも神を中心とした反省と決意を反復する生活の重要性を知っています。しかし、新しい教育指導要綱ではそれにとどまる事なく、物事の真っ最中、活動の真っ只中においても「神を意識する」、「神の事を考える」事を指導します。


勿論、これは簡単なことではありません。私自身も、子供達と一緒に最前線からそれをトレーニングしてみました。そして、その中からつかんだ内容を色々と証しながら子供達を指導して来ました。それで解った事は、私達が何かする場合のほとんどは「神」よりも環境や、物や、「人」の事を考えている場合がとても多いと言う事です。ですから、私達が子供達を指導した時には、たとえば万物復帰の時は「実績」よりも「神」を、又は伝道では「対象者」より「神」を、そして高校生の奉仕活動では「仕事」よりも「神」を考えることを提唱しました。


その様に漠然と、または時々だけ「神」を意識するのではなくて、何かと比べて「より神の事を考える」とか、何かをしながら「いつも神の事を考える」という様に、工夫してみました。そのなかで、多くの外的奇跡や 霊的体験や 心情の復活などが現れてきました。そしてそれを、どれ程出来たかを一日、一週間、一ヶ月単位でチェックし、反省し、反復練習しながら指導しました。


神を意識するのは霊的戦い

普通、子供達が「神」を考えながら生活や活動する事を決意して始めても、何故かそれが出来ない事が何度も出て来ます。そして、その時の事情や状況を親と一緒に反省してみると、子供達はいつも同じ様な状況で 同じ様な失敗をしている事に気が付き始めます。これは「自分自身のパターンを知る指導」の所でも少し説明しました。


一般に子供達が失敗や間違いをする時は 何かを忘れています。そして、それが時間であったり、又ある時は約束であったり、又ある時は原理的見方であったりと様々です。それは大人に於いても同じで、私は昔よく失敗をするメンバー達に、そのつど何が具体的に抜けていたかを 一生懸命説明して注意をしていた事がありましたが、あまり効果のある解決策にはなりませんでした。

そして解ったことは、いくら私達が注意しても、それぞれの子供は、いつも同じ自分独自のパターンの中で「神」の存在を忘れているということです。その多くは 知的、技術的、経験的な問題ではないと言う事です。そしてこれは、個人や先祖の蕩減的内容をも含んだ、霊的な問題であることが実感的に解って来ました。