徳富岳(新十津川町)-南東面ダイレクトルートー2023.3.21 | 道北ヤブ山日記

徳富岳(新十津川町)-南東面ダイレクトルートー2023.3.21

徳富岳(新十津川町)-南東面ダイレクトルートー2023.3.21 (2名)

 

タイトルは随分大袈裟であるが、ただ徳富岳に南東斜面から登ったよ!ってだけのお話です(笑)。

 

 

積丹や道南ばかりに通っていた今シーズン、久々にホームグラウンドの道北へ戻ってきた。

同行メンバーの前々からのリクエストは徳富岳。うーん、確かに少し登り辛い山かも。

 

自分は徳富岳は過去に2回登っている。

最初は今から12年前。まだ徳富ダムが建設中で、富士形山とまとめて登った。(その時の記録)

2回目は11年前のGWの時期。暑寒別岳から群馬岳経由で一泊縦走している。(その時の記録)

 

さて今回で3回目。

メンバーは徳富ダムへ通じる道の開通状況を気にしていたが、自分にはあまり関係ない。

3回目なら東側から山頂に直接に登ることに決めていたからだ。

 

新十津川町吉野地区から見る徳富岳。

南東面に崖地形を従え、存在感を見せている。

 

吉野地区から和歌貯水池へ向かう道路は、最終人家から1km程度奥まで除雪されていた。

 

和歌貯水池の分岐を過ぎてT字路を左に曲がると、右手に徳富岳と見まごうような立派な山容が現れる。

徳富岳の東に位置する833m峰/唐尻である。

この山も10年くらい前に登ったっけなー。(その時の記録)

 

ワッカウエンベツ川には地形図通りに砂防ダムが断続していた。

 

砂防ダム工事で使ったと思われる作業道を使い、車から約6km地点で尾根に取り付く。

 

・408から566mコブの西に抜けると、徳富岳の南東斜面がもう目の前になる。

 

Co600で疎林に変わり、富士形山や察来山、そして遠くには樺戸の山々が良く見える。

雪が腐り気味なのが残念だが、ハイシーズンであれば良いゲレンデとなろう。

 

山頂へ直接つながる一本東の尾根に移動したかったのだが、間にある沢が深くて躊躇。

様子を見ながら標高を上げるうちに、傾斜が強まってトラバースが不可能になってしまった。

結局山頂ダイレクトは叶わず、その点だけが唯一の心残り。

 

表面のザラメ雪がズレて登り辛くなり、稜線まで残り50mとなったCo800でスキーデポする。

 

稜線直下はいたる所で雪面が割れていた。

 

本峰へ最後の登りは、懸念された踏み抜きは殆ど見られず助かった。

 

快晴の徳富岳山頂。

暑寒、群別をはじめとした増毛山地も見事に晴れ上がっていた。

 

3度目の山頂ではあるが、何れも異なるルートでの登頂なので新鮮である。

今回のルートは単純明快で、短い時間での登頂となった。

 

833m峰/唐尻。

4度目があるとすれば、833m峰/唐尻からの稜線ルートだろうか。

 

見えないクラックと雪庇からのブロック雪崩に注意してデポ地へ戻る。

 

デポ地からスキーを楽しみながらワッカウエンベツ川に下った。

 

ルートです。

 

我ながら無駄のないスマートなルートだったのではなかろうか。