フラを学び始めると、必ず耳にする言葉があります。
それが Oli(オリ) です。
Oliとは、ハワイ文化における 詠唱(chant) のことです。
歌(mele)のような旋律を中心とする表現とは少し異なり、
言葉のリズムや声の響きによって表現される伝統的な表現です。
古くからハワイでは、
祈り、挨拶、土地や自然への賛歌、アリイへの賛美、そして歴史や物語を伝えるためにOliが唱えられてきました。
フラとOliはとても深く結びついています。
フラ・カヒコでは、踊りの前にOliが唱えられることも多く、
それは単なる形式ではなく、
場を整え、心を整える行為でもあります。
フラは踊りとして見られることが多いですが、その根底には 言葉と祈りの文化があります。
Oliには、いくつかの視点からの分類があります。
どのように唱えるかという「スタイル」、
どのような目的で唱えられるかという「タイプ」、
そして どのような質や格を持つ詠唱なのかという「クオリティ」 です。
最低限、クオリティだけでも、6種類の習得と、確実な理解、そして使い分けが必要です。
カヒコの伴奏を理解するためには、とても重要な要素になります。
歌えばいい、のではなく、歌うために必要な歌い方があるからです。
これらは単純に一つの言葉で説明できるものではなく、
実際の詠唱や文脈の中で理解していくものでもあります。
フラを学ぶ中でOliに触れると、
単に声を出して唱えるというよりも、言葉、リズム、そしてその場の意味が重なり合っていることが見えてきます。
それぞれのスタイルやタイプについては、また別の記事で少しずつ触れていこうと思います。
Oliを理解することは、フラを理解することです。
簡単なことではありません。
踊りだけでなく、言葉や詠唱にも耳を傾けながら、
フラという文化を深く学んで欲しいと思います。