レッスンの時間はとても限られていて、教えたいことがすべて伝えられるだけの時間的なゆとりがない。

レッスンはお稽古の時間であり、学校でいうところの授業、とか、実習の定義が近い。

だからできるだけ、この時間は練習の時間に充てたくない。

 

先週の復習をやります、ぐらいならいいけど、できればそれもやりたくない。

練習にお付き合いしている時間はないし、授業で教えたことはすでに出来上がっている、と考えるのが普通かなと思いますが、

その考えはおかしいかな?

教える側から考えたら、こんなに楽な授業はないよね。復習してそれが授業です、って。

いやいやどう考えてもおかしい。それなら無料でやるべきだよ。

まあ、たしかに、復習、おさらい、は必要かもしれないけど。

 

教えたいことが100あるとして、仮に週1回のレッスンだったら、2年かかる。

これを、毎週復習をやっていて、前に進めなかったら単純に倍かかることになる。

これ以外に、レッスンがいつのまにか、練習時間化してしまうと、それって、私いなくてもいいよね?ってことにもなる。

時間を延ばせば延ばすほど、レッスンは前に進まない。

 

ちなみに、うちの生徒は、うれしいことに、レッスンに協力してくれるし、学びの時間をもって取り組んでくれているから

レッスンが比較的スムースに進むし、

コロナになってから、リモート配信も全クラスで行っているし、リモートだけのレッスンも行っている。

私は振付師ではないので、逆に知識を増やしたい人が、私のレッスンに参加してくださるのはうれしいことです。

 

ただ、レッスンの向き合い方は、それぞれです。

時間的な制約もあるし、日常生活がフラ中心じゃないから、やっと週1回の2時間程度の時間を

捻出するのが精いっぱいな生活をしている人がほとんど。

復習の時間もとれない、というのが実情ですね。

それも、コロナの影響でいろいろと切迫している状況で、フラなんてやってる場合じゃない、と家族に怒られ、やめていく人もいます。

フラを知らない人にとっては、フラという価値観を理解することはなかなか難しいし、

そこで私が、ムカついたところで、社会的なフラに対する評価は、俗っぽいと思われるだけで、何一つ変わらない。

 

学びたいという人には、学ばせてあげるだけの知識を提供したいし、

そんなに積極的に、ではないが、フラやハワイに触れていたい、という人にも、押しつけにならない程度に

学んでほしいなぁと思います。

 

今、いつも使わせていただいているスタジオがお休みのため、他の場所を使っております。近くの神社には早咲きの桜が咲いていました。
春を感じる瞬間です。