イプヘケを作っていますが、今週発売したイプヘケは4つ。この4つを作るのに約2年。

季節柄、乾燥している冬場に製作するのは理想的なのですが、

気温が低いと、接着作業に影響が出て、なかなかくっつかない。

とはいえ、接着に1週間かけてじっくり待ちます。

今回のイプヘケは本当にクオリティが高くて、あまり売りたくないぐらい。

むしろ売れ残ってくれて、私の生徒たちに使わせてあげたいぐらいです。

惜しいものは、やっぱり価格が高くなりますが、

それでも、良いものを使いたい人にはお分けしたいです。

人生であと何個作れるか、分かりませんが。

 

ハワイでも、イプヘケを作っている人の年齢層が高く、みんな辞めちゃったり、

楽器としてイプヘケと呼べるようなものではない、本当にひどいものを売っている人だけが

残っていて、

しっかり楽器作りをしている人のなかでは、私が最年少のようです。

 

ヒロせきね先生がイプヘケを叩いている

 

趣味の延長として、ものづくりをしている人と、

仕事として、お金を頂くプロとして、ものづくりをしている人では、覚悟が違う。

持っている道具、工具も、自分で工夫するし、良いものを使ってる。

料理人が、包丁の切れ味にこだわるのと同じ。

 

工具で考えれば、電動工具も使うのですが、

以前はマキタをよく使っていました。ほとんとマキタでした。

が、今は断然コーキ(日立工機)です。少しずつ買い替えています。

モーターが全然違う。駆動の柔らかさ、耐久性。

イプヘケの次は、ウリーウリー。 ですね。

プーイリは、まだ時間が必要。まだまだ、納得するものができない。

ちなみに、プーイリ(プイリとよく言われる)は、竹ですから、そのまま放置すれば、必ず割れますよ。

なぜ割れるのか?
プーイリの構造、素材の特性を勉強すれば、すぐわかることです。

 

よく割れているのが不良品とか、クレームを言っている人がいるそうですが、

あまりに無知。

無関心。なのでしょうね。

自分が普段から使っている、フラで大切にするものに興味がないなんて、残念ですね。

 

ちなに、私のプーイリも割れています。ちっとも不平不満はありませんけどね。

竹でできてるから。