せっかくのハワイ旅行。3泊5日の強行スケジュール。仕事を休んで家族と、友達と、などなど、お考えの方も多いでしょう。限られた滞在日数は、分刻みのスケジュール。

アラモアナショッピングセンター、ワードセンター。次はワイケレアウトレット。次はカハラモール、パールリッジ。夜はカラカウア、クヒオを歩き買い物。タンタラスの丘で夜景。次の日は、ダイアモンドヘッドを登り、ドールプランテーションでシャーベットを食べながらノースショア。そして、ポリネシアンカルチャーセンターに、ホノルル動物園、シーライフパーク。パールパーバー、ビショップ博物館で社会勉強し、ココマリーナで水上ボートに乗って、ディナークルーズ・・・。これでは、ワイキキのビーチで横になっている暇もない・・・。

このような過酷スケジュールの中で、あと1日か2日、時間をとって、ハワイ島に来たい!と思っていらっしゃる方。「ハワイ島に行くのですが、イルカに会えますか?」とお問い合わせをメルマガのメルアドからや、マイミクじゃない、あまり意見交換をしたことがない方々から、本当に沢山頂きます。
「ハワイ、イルカ、フラ」という検索ワードがあれば、私はヒットしやすいと思うし。
なので、私は時間的にゆとりがなければ、「イルカであれば、オアフでも会えます。お金を払って、会えるところに行くことをオススメします。」とお答えしています。
以下は、本当にあったやり取りを少し再現しました。

・・・Hiroさん、いくらなんでも冷たくありませんか?・・・

「自然に生息している野生のイルカです。いつ来るか分かりません。来なければ、来るまで待ってください。時間的なゆとりと、心のゆとりがなければ多分難しいとおもいますよ。」

・・・Hiroさん、そんなに時間がないんですよ。仕事が日本で待っているし、すぐ日本に
帰らなきゃならないんだ。イルカが来る場所、知っていたら教えて、連れてってください・・・

「野生のイルカが自然の中で生きています。その自然の中に、もし沢山の人間が土足で、自分の都合だけ考えて、その生活環境を荒らしたとしたら、イルカはもう来なくなってしまいます。ハワイのこの地域は、世界遺産の一部でもあります。そーっと覗いて保護していく、守ってあげる、という気持ち、穏やかな気持ちがなければなりません。」

・・・ビーチを片っ端からしらみつぶしで探せば、会えるの?触れるの?

「しらみつぶしとは、少しオオゴトですね・・・。おそらく、あなたは、イルカから嫌がられます。多分会えません。もし、イルカの声が聞こえても、あなただけ会うことができないと思います。」とても悲しくなりました。

・・・・上記は、この半年間に実際に起こったことです。
ある程度のスノーケリングの経験と、体力も不可欠。仮に溺れても誰も助けてくれません。ライフガード。いません。野生なんです。水深20メートル以上の海水の中で、足がつった、疲れた、ゴーグルが曇った、とかの言い訳もダメです。

っと冷たいことを書きましたが、でも、もしイルカに対する気持ち、心と体のバランスが良くて、体力も含めてスノーケルの経験、時間的なゆとりが、あって、ハワイ島にいらっしゃった方は、たとえ2日間の滞在でも、あうことができるでしょうし、イルカにあってしまった人もいるのです。
これも実際に起こった話です。私の知人のことですが、先日ハワイ島に初めて来ました。会う前からイルカの話しをしていましたが、コナに来た時から、「この人には、きっとイルカがあってくれるかもなぁ」って本当に思いました。すべてのバランス、心も体も、気持ちも、全てが本当に整っていたのです。私も、お月様とイルカ達と自然にお願いを捧げたのですが・・・。実は少しね。

次の日は、時期的にも満月の2日前ということもあって、沢山のイルカが現れ、生まれて初めての野性のイルカと泳ぐことができました。

・・・Hiroさん、それって、満月に合わせてハワイ島にきたからでしょ?・・・

でも、その次の日、満月の1日前、イルカは現れませんでした。とても残念ですが。つまり、満月に近いからといっても、必ずイルカが来るとは限らない、ということです。

・・・Hiroさん、それは、ただ単に運が良かっただけでしょ?・・・

そうかもしれませんね。ただ、イルカに会う、会えない、という理由は、イルカが来る、来ない、だけが問題ではないようですよ。私もイルカの声が聞こえても、私だけイルカに会えなかった頃が3回ぐらいあります。
運がよければもちろんOKでしょ?それはその人の運だから。
あなたに穏やかな気持ちがあれば、きっとイルカは、あなたを受け入れるはず。

・・・Hiroさん、なぁに、そんな奇麗事ばかり言ってるの?(っと逆ギレ!)・・・

そうですね。確かに奇麗事なのかもしれません。ただ、自然にはスケジュールがありません。なので、予定が決まっていません。自然の流れは、自然が知っているのです。だからこそ、奇麗事に聞こえるのかもしれません。その動物的なカンを人間は忘れてしまっているのだと思います。
逆ギレされても、私は野生のイルカのエージェントや、ツアコンではないので(>_