Aloha kakahiaka, Hiroです。

 Hawaiiと言えどもハワイ島。ここは3つの大きい山に囲まれているため、平地部分の多くは、海岸線に集中しています。平地のほとんどは、産業地域になっているところが多いため、住宅街は山側、丘陵地に集中しています。溶岩で覆われている地盤だけでなく、坂道の中腹に住宅を作ることは非常に時間のかかることのようです。でも、コナはハワイ島の西側。山側に家があれば、サンセットがとてもよく見ることができます。時間がかかってもマイホームを持ち、ラナイでサンセットを見ながら・・・。とてもうらやましいですね。最近、コナの住宅街の開発が至る所で見受けられます。メインランドの方々だけでなく、日本人の皆さんも別荘地として所有し、多くの方がバケーションレンタルとして貸し出ているようです。

 さて、今日のお話は、「自然を受け入れる」です。
皆さんにとって、ハワイの良さとは何でしょうか?なぜハワイに行きたいのか?その目的は何か?ということです。
皆さんは、ホノルル国際空港の入国審査を通過する時、カタコトの日本語で、
 「あなたは、カンコウで、来た?」
と訊かれ、
 「ハイ、観光です。」
と、無事、ビザなし3ヶ月の滞在が許されるスタンプを、パスポートに押されました。

 そうです、あなたのアメリカ入国の目的は「観光」なんです。

 では、ハワイの観光とは何でしょうか・・・。また難しいですね。

 では、もし皆さんが日本の観光地に行って、観光をするとしましょう。その時、何をしますか?「あそこのおいしい物を食べよう!」とか、
「あのお寺に行ってみよう」とか(別にお寺じゃなくても良いですが)、人それぞれ目的があります。ただ、その多くは、
・その場所でしかできないこと。
・その場所でしか食べれないもの。
・その場所でしか見れないもの。
を、体験することだと思いますが、いかがでしょうか?

 日本には世界遺産が11箇所あります。
屋久島に行って屋久島でしかできないこと。
日光に行って日光でしかできないこと。
白川郷でしか味わえないこと。それぞれあります。
 外国人が、日本に観光の目的で旅行に行く。その目的の多くは、日本の自然に触れる、日本文化に触れる。もちろん世界一の電気街、秋葉原に行って電化製品を買う。これも然り。
 では、ハワイ島。ハワイ火山国立公園(Hawaii Volcanoes National Park)も、1987年に登録された世界遺産です。では、ここでしかできないものとは何でしょうか。
 例えば、ラバフロー(Lava Flow)という溶岩の流れを見ることが出来ます。(2?3時間は歩かないと行くことが出来ません。)Hiloサイドでは、溶岩の流れによって、町が押し流された地域などがあります。もちろん巨大なボルケーノを見ることもできます。場所によっては携帯電話も通じません。外灯も、電気や水道がなく、雨水を巨大な受水層で貯めて使っているところも少なくありません。さまざまな自然を体感することができます。この地域の気候はさまざま。熱帯雨林、サバンナ、砂漠、など。ボルケーノから少し下れば、一年中風が吹いているワイメアという都市があります。ボルケーノの山小屋に泊まることができれば、夜は満天の星空。朝のボルケーノからのサンライズは、絶景です。ポリネシア人の歴史に触れることもできます。サトウキビ畑の用水路や、コーヒー畑、パイナップル畑、ホェールウオッチング、スノーケリングなどなど、なかなか日本では体験できないこと、見ることができない場所がたくさんあります。それこそ、寝ている暇などありません。

 「買い物」「食事」だけではもったいないスポットがたくさんあります。観光用に整備されていないところばかりですが、だからこそ、ありのままの自然を体感できるチャンスが、ハワイ島にはたくさんあります。確かに、「ハワイ限定おみやげ」というのもあるわけで、もちろん買い物を観光の目的とするのもOKですが、もし時間が許せば、是非ハワイ島の自然と向き合う時間を持ってみてはいかがでしょうか。そして、「買い物天国・ハワイ」だけでなく、「自然を感じる観光旅行」になると、おそらくもっとハワイが好きになると思います。

 私の話は、「ハワイでの買い物を目的とする観光情報」としては全く役に立ちません。これでは皆さんを満足させる情報提供にはならないかもしれません。このメルマガ自体も、スポンサーありません。おみやげも売っていません。

しかし、買い物では買えないものを体感することこそ、本来の観光の姿だと思います。
 
 今日の写真は、Hiloサイド、カラパナからの太平洋です。

Mahalo Nui Loa, Hiro