Aloha kakahiaka, Hiroです。
常夏のハワイ。でも、やはり冬は寒いです。標高によりますが、山側の頂上にはうっすらと雪がみることができます。私の住んでいるケアラケクアも、標高が少し高いところにあるので、夜は布団を重ねて寝ても寒いぐらいです。日本と比べたら確かに暖かいですけどね。
海側はいつも暖かい。というか暑いですよ。寒さを感じるのは、海の中でしょうか。イルカと泳ぐ時、さむがりの私は、サーフパンツ一枚というわけにはいかず、ウエットを着ています。

今日はハワイ島の観光について話をします。観光といってもハワイ島の観光情報ではなく、「観光」とハワイとの関わり方についてです。少しカタい話かな?
産業が栄えるためには、自然資源や地下資源などの第1次産業が欠かせません。例えば石油。天然ガス、セメント、石炭など。その自然の資源があらゆる地域産業を発展させてきました。かつて日本は、石炭が第1次産業として繁栄していましたね。中東諸国は石油が今でも主たる産業になっています。農業もそうです。農業ができる環境、土壌、水などがあることはとても重要です。
では、ハワイ。ハワイの産業って・・・?サトウキビ(シュガーケーン)、パイナップル。でも既にこれらは衰退してしまいました。当時は世界の4割以上を占めたハワイ産パイナップル市場も東南アジア諸国が主たる生産国になりました。コーヒーは?そのコーヒーも人件費がかかりすぎており、コーヒー農家の絶対数は非常に少ないのです。コーヒー季節になると、タイ、フィリピンなどから労働者がハワイに来て、内緒で1~2ヶ月出稼ぎに来ているのを良く見かけます。最近、海洋深層水(Deep Sea Water)の会社を良く見かけるようになりました。プルメリアの花売りは?これも観光ベースですね。
これらを全部ひっくるめても、ハワイの経済が独自で成り立っているとは思えないのです。ハワイには、独自の産業がない。
独自の産業。その行く末が、「観光産業」なのでしょう。観光産業なのですから、観光資源がとても大切になります。大自然、気候が売り物になります。
ハワイ島は風致されているところが多く、それが売りだと思います。自然は人工的には作ることができないため、そのままの状態で長く保存するには大変な努力が必要です。景色を楽しむ、自然を楽しむ、自然との共生。とても大切なことです。
しかし、観光客が年々増えているために、宿泊地が不足気味。新たなホテルの建設の話があります。すると、きっとどこかのサンゴ礁が潰されると思います。ビーチのごみの数、砂浜の吸殻、空き缶の数は本当に増えています。裸足で歩くこともイヤです。海の中は、この2~3年で、急激にオニヒトデが増殖し、サンゴを破壊しつつあります。温暖化ではなく、生態系をも変化させています。車の数が多くなり、通勤渋滞は非常に酷いです。これを良くするには、道を作らなければなりません。これを言い始めたらキリがありません。
観光産業とは、ウチから出るものではなく、すべてをソトから入れるもの。外部からのお金で経済が成り立っているということは、観光客が居なければ産業が成り立たないのです。観光客が増えるためには、もっと便利で快適でなければなりません。とはいえ、開発が進むと自然環境が変わってしまう。

環境資源と、観光産業とのバランス。とても大切だと思います。

今日の写真もイルカの写真。近いときは1メートル足らずの距離に寄って来ます。
Mahalo Nui Loa, Hiro