ガソリンスタンド14(彼女とすれちがい) | ぼんくら雲のすけのブログ

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双極性障害手帳2級
障害厚生年金2級
二型糖尿病 直近ヘモグロビンA1c6.4
失業保険7月初旬で終わりますので就職しないといけません。
去年の年収は145万8903円でした。

前の所長の時から、夜勤に関してはかなりのゆるさだったらしい

前所長時代、夜勤の時間は22時から8時までで、10時間休憩も引かれずまるまる労働時間として反映されていた
時給は当時としては破格?の1200円で10時間そのままつくので日当12000円となる

さらに、暇なのに深夜二人体制(防犯上の理由らしい)
少し前に「ワンオペ」で話題になった、某牛丼チェーンなどよりまともだ、人を人扱いしている
ワンオペで話題になったような労働環境というのは、果たして先進国の労働基準に達しているのだろうか?
余談だが、何かにつけてすぐ隣の国や近隣諸国や人をバカにする人がいるが
こういうことが今でも、頻繁に行われている現状
今一度、自分達を見つめ直す必要があるのではないだろうか?(本当の敵は他にいるのでは?)

さらに夜勤のおいしい所は、交代で一人3時間半も仮眠が取れたらしい(゚-゚)
仕事は給油のみだ、それでいて客もあまり来なかっただろう

夜勤スタッフには若い人もいたので、当然環境は乱れることになった
勤務時間中に、酒を飲んだり女を連れ込んだりしたらしい

堕落の象徴として、夜勤スタッフは社員からもうちらからも冷たい目で見られていた(^o^)

そんな中、本社が変わり例のSVの登場である
真っ先に、堕落の象徴である夜勤スタッフが、槍玉にあがったのだろう

いきなり休憩を2時間引かれることになり(内心ザマァと思っていた(^o^))
次に、ついていけないような研修に参加させられ
さらには、営業時間の変更とのことでスタンドは突然1時に閉めることになった(深夜は採算がとれないとのことだったが、実際はわからない)

こうなってくると、事実上の首宣告のようなモノだろう
本社の思惑通り、既存の夜勤スタッフはほとんど辞めてしまった

また残る人に関しても、一から面接を受けさせられたらしい(^^;)

1時までなので、客も多少は来るだろう
夜勤というよりかは遅番といった感じだ
それでも、時給も上がるらしいし
私として、前から憧れていた夜勤である(楽そうだから)

それでいて、私からしたら諸悪の根源であるSVからも体裁よく逃げれる
まさに私にとっては、うってつけだった
このチャンスを逃す手はない!

だが、一人だけ私の夜勤移行に反対する人物がいた
他でもない彼女である

高校中退後、私はご存知の通りバイト一辺倒の生活だ
しばらくは貰える金が増え、充実感もあったのだが最近は憤りを感じ、行き詰まってきたようなところもあった
私にとっては、突破口であり譲れないところである

彼女はというと、高校を卒業し専門学校に進学していた

交際はしばらく順調だった、行きたくもない学校に費やしていた無駄な時間をバイトに置き換えることで
飛躍的に収入が増えて、デート代に事欠くことは少なくなった

彼女は、朝型人間だったので私のフルタイム生活と時間の都合がつけやすかった

彼女の家がめんどくさい家だったので(門限など)
私が深夜スタッフになってしまうと、会う時間がかなり少なくなるのはわかりきったことだった

彼女「イヤだよ、夜勤なんて会えなくなるし電話もできない・・・」

私「仕方ないだろう、夜勤のほうが楽だし時給も上がる」

彼女の気持ちはわからないでもないが、会えなくなるのは彼女にも原因があるのだ(異常に厳しい家)

曲がりなりにも、自分には結果を残している自負もあった(後述するが)

やはり彼女は「学生さん」であり甘ったれている
私はまがりなりにも、フリーターとして社会に出ているのだ
そこに「意識」の違いがあるのは致し方あるまい・・・
若い私は自分に酔っていた(^o^)

夜勤に移行し、私の時給は950円になった
これでゆとりの高収入だ!やったぁ(^^;)
でもまてまて、時給800×1.25=1000
あれーおかしいなぁ?あれぇー?あれれ!?(´_ゝ`)

まぁいいや、今までない高収入だがんばるゾ!
若い私は素直であった(ただのバカ)

夜勤になり、はじめはやる気があったので17時から1時のシフトで入っていた

22時までは当然忙しく、23時頃までは、適当に客もくる
23時半になると客が少なくなり中で待機だ、タバコを吸いながら客を待つことができる
今までからしたら天国のような状況であるが、まだ適当に客は来るし社員の監視もある(バイト二人と社員が一人待機)

0時過ぎると、ようやく客が途絶えるが
それでも最長で、どんなに長くても30分客が来なけりゃいいほうだ(それも稀である)

ようやくおいしくなってきたところで、店を閉めなくてはならない
0時半から掃除などして、1時に閉店だ(締めの作業などもある)

ようは、せっかく美味くなってきたところで打ち切りになってしまうのだ、これでは微妙だ

彼女から着信が入っていた、寝てるハズの時間だ。何かあったのだろうか?

私「どうした?」

彼女「ううん、何でもないの・・・」

彼女は寝ていたようだ、声が眠そうだ

私「明日も学校だろ、早く寝なよ」

彼女「うん・・・」

日課の長電話も、最近はあまりできなくなっていた
もっとも、長電話も彼女の都合ということもあり
電話代にしても、ほとんどが私持ちであった(当時は電話代が高かった)

彼女「ねぇ、私のこと本当に好き?」

私「・・・」

彼女「浮気とかしてないよね?好きって言ってほしい・・・」

私「ああ・・・」

彼女「本当に好きなの?」

私「そうだよ、それより週末は泊まりにくるんだろ?早く今日は寝なさい」

彼女「うん・・・」

私「好きだから、お休み。いい夢見てね」

彼女「うん、大好きだよ」

はぁー

私はバイトの愚痴などを、一切彼女に言っていなかった(性格によるものだろう)

私なりには必死にやっていた、学生である彼女はどうしても意識が低いというか幼いと思ってしまう自分がいたのだった

彼女は、よく学校やバイト先の愚痴を私に言った
バイト先にせよフルタイムで入っているわけではない
どうしても、私にとっては彼女が甘えているようにしか思えず

それが態度として冷たく、彼女に接してしまうのだった・・・