私の白内障手術・右目編 | 雲根庵

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5日、右目の白内障手術(正式名称:水晶体再建術+眼内レンズ挿入術)が行われました

 

いつも通っている眼科医院です

執刀医は、昨年春に着任した新しい院長先生

(元々院長先生だった方は、肺がんで急逝してしまったのです)

辛口で優しくない先生として評判でしたが、腕は確かとのことでした

手術室は備えられていますが、入院設備はありません

つまり、日帰り手術というわけです

 

看護師さんも院長先生も、手術に対する恐怖心や不安感を取り除くような言葉がけをしてくれましたが、この手術を楽しみにしている私には、要らぬお節介です、くらいの気持ちでした

 

手術前は、特定の目薬を一日に4回、3日前から点して準備していきます

特に手術当日は、朝30分毎に瞳孔を開く目薬を、3回点します

 

で、日帰りなので、家族などの同伴者が必要で、じみへんに休みを取ってもらい、一緒に同行してもらいました

普通なら、自転車で行く位の距離でしたが、手術後自転車には乗れないため、徒歩で向かいました(帰りはタクシーです)

 

手術室に案内してくれる看護師さんから、「昨夜は眠れましたか?」と聞かれ、すかさず「ハイ。ぐっすり眠れました」と答えました

それを聞いた看護師さん、少し笑って言うのです

「緊張して眠れなかったと仰る方が多いのですけれどね」

 

手術の不安や怖れよりも、期待値の大きさの方が、圧倒的に優っていたものですから

 

でも、流石に手術台に横たわった瞬間に、緊張感が襲ってきました

「まな板の上の鯉」と心で呟き・・・

 

局所麻酔ですから、ずーっと見えているのです

未体験の世界、初めて見る視界、心の中で何度も「おお~っ」「おお~っ」と感嘆してばかり

 

手術は、ものの10分くらいでした

 

眼帯されて、しばらく横たわった後、すぐに待合室に降りて行き、術後点す目薬と抗生剤などの飲み薬をもらい、5万円近い手術代を支払って、終わり

 

タクシーGOでタクシーを呼んで、家に戻りました

 

片目が見えないのは、とにかく疲れます

食事の用意はじみへんに頼み、ほぼ横になっているか、本気寝しているか、でした

 

次の日は、眼科がまだ開く前にタクシーを呼んで、駆けつけました

(15分前には到着しましたが、既に10人が待っていました)

 

やっと私の番が回り、眼帯が外されました

 

「・・・?」

「えっ・・・?」

 

初めて目に飛び込んで来た光はとても眩しくて、明らかに左目で見ている景色とはクリアさが違うのがわかりました

 

「でも・・・」

 

眼の表面に何か(・・・水のようなもの・・・)付着しているみたいに、キラキラユラユラ揺れて乱反射しているのです

中央には、光の輪が揺れており・・・

 

勿論クッキリ見えている所もあるのですが、こんなものなの?と大いに混乱してしまいました

 

その後院長先生に、「どうですか?」と訊かれた時、見えているものをどう表現したら良いのかわからず、「眼を動かすと、その度にギラッギラッ光ります」とだけ、やっと答えたのです

先生は「新しいレンズが入ったので、レンズが落ち着くまで、時間がかかりますよ」と

 

「そっか・・・時間が経てば、落ち着くのか」と私

 

眼帯が外れて、代わりに眼の保護のための、ゴーグル型メガネを買ってそれをかけて、また一人徒歩で帰宅したのでした

 

右目の不快な視界は、中々落ち着いてくれず、又々疲れからか、何時間も眠ってばかりおりました

ゴーグルメガネは、寝る時もかけたままで・・・と

さぞや寝にくいと思うも、昼間散々寝ているのに夜もメガネのまま、たっぷり眠った私

 

この2日後(本日8日)、診察の日だったのですが、水のようなキラキラユラユラするものは無くならず

ネットで、同じ様な経験をしたことのある人はいないか、随分探したけれど、見当たらず

 

「手術は失敗だったのか?」「レンズが外れたのか?」「もう一度手術が必要とか?」

初めて、この手術に不安を覚えながら今日の診察を受けたのでした

 

改めて今日、いくつかの詳しい検査をしてもらいました

でも結果は「どこも異常なし」とのことで・・・

 

「普通の人には気にならないことが、気になってしまうのかも知れませんね」と言われ、なんか私がもの凄く気にしすぎな神経質なタイプに見られたのか・・・とガッカリしたりしたのですが

 

いや、もしかしたら、私の性質を言っているのでは無く、その言葉通りなのかも・・・と思ったのです

 

つまり、普通は実際に起こっていることでも、見えないように脳がコントロールしてしまうとか・・・なのかも

でも私は、ちゃんと脳がそれを見せないようにコントロールできてないために、それが見えてしまう・・・というか

 

たとえば耳も、本当はもっと多くの音を拾っているけれど(例えば体内の音なども、本当はもの凄くウルサイらしい)、実際はその多くを聞こえてはいないのだとか

脳が、その様に音を遮断したりしているということらしい

 

そうであれば、私がうっかり新しいレンズが拾ってしまってるこの景色も、脳が慣れれば、見えなくなるかしら・・・

そんな風に捉えたら、「いいや!」「このままで大丈夫!」と思えてきました

 

12日(火)には左目の手術

また、ワクワクドキドキしながら、受けて立とう