・国家資格キャリアコンサルタント
・Gallup認定ストレングスコーチ
・TRE(トラウマ&テンション・リリース・エクササイズ)国際認定アドバンスプロバイダー
・自我状態セラピー(パーツ心理学)セラピスト
皆川公美子です。これまでにのべ7,000名ほどの方のご相談を伺ってきました。
今日は
前回の記事
メンタルを【鍛える】という考えがHSPの生きづらさを【悪化】させるわけ〜支援者向け
の続編として
感受性の違いによって起こる争いやボタンの掛け違いに対して
サポートする方法をお送りします。
前回の記事では例として
パートナー間
親子間の話を出しましたが
今日は上司部下など社会においての関係も含めます。
1. 感受性の違いについてお互いにちゃんと理解する
- 意識をかえる:個人やグループでのワークショップを通じて、HSP(高感受性な人)と非HSPの違いについて学ぶことはやはり基本です。
感受性の高さがどのように人の感じ方や反応に影響するかを理解することで、お互いの立場を尊重するカルチャーができるといいですね。
- ケーススタディ:実際の事例をお互いに共有し、具体的な状況でどのように感受性の違いが影響したかを実際に起こったことで示し合うことはとても効きます。
理論だけでなく「ああ、あのときこういうことがお互いのココロのなかで起こっていたんだ」と理解することはそれだけで距離を縮めることに効果ありです。
そのために、 - 落ち着ける空間を用意することをアドバイスしましょう:特にHSPは環境の刺激に敏感でざわざわしたカフェなどでは上記の話はできません。
オフィスや学校などの公共の場では、静かで落ち着ける部屋をきちんと用意することが役立ちます。
- 安全と感じる環境の創造:信頼できるサポーター・支援者との関係を築くことは、HSPがアドバイスを聞いてオープンなコミュニケーションを誰かと行うことに対して、とても重要です。
うまくできなくても大丈夫、また改善していけばいいから、という軽やかなサインをだしましょう!
*ポリヴェーガル理論によると、私たちの体は安全と感じる環境では社会的関わりを通じてリラックスし、対人関係を育む「社会的神経系」が活動します。この観点から、環境を調整することは特に重要です。
2. コミュニケーションの工夫
- オープンな対話をオススメする:定期的にチームや家族内で「チェックイン」を行い、各自の感じていることや必要としているサポートについて話し合う時間を設けます。
*チェックインとはワークショップなどではよくやる技法ですが、その場の全員が、これからの話し合いに「参加」することを認識し合う儀式のようなもので、「今の気分」や「最近うれしかったこと(グッド&ニュー)」、「今日の期待や気がかり」などを話します。 話す内容は議題と無関係でもかまいませんが、自分の感情がすこしでも表現されることが大切です。
これをやると、互いの感情フラットに透明にし、理解を深めやすくなります。
家庭などでは急にこれをやると、なにそれ?と怪訝な顔をされてしまうかもしれないので
「なんか一言づつ今の気分を言ってから話そうよ」などの気楽な言葉でいいのではないでしょうか。
- ノンバーバル:言葉だけでなく、身振りや表情、声のトーンなど、非言語的なコミュニケーションにも注意を払うことを伝えます。
人間は言語から受け取ることより、目の前の人の雰囲気や目の動き、メガネのイメージ、
、声のトーンなどからたくさんの影響を受けていると言われています。
相手から受け取るノンバーバールにも心を開きますが
自分が相手に及ぼす雰囲気にもノンバーバルなものが影響します。
家庭や職場で話すとき、これらの「自分の雰囲気はどうなのか」ということを
厳しくチェックするというより、
安心して話せる感じを体得する、と言う方向でアドバイスするといいです。
- 感受性が高い人はこれらのシグナルに敏感なので、支援者も意識している必要がありますね。
- 声のトーンを意識する:ポリヴェーガル理論では、特に声のトーンについての言及が多いです。穏やかで暖かい声のトーンは、他者を落ち着かせ、安全感を提供する効果があります。自律神経系のシステムが声のトーンを媒介に相手の状況を受け取ると言われます。
3. サポートシステムの構築
- メンタルヘルスのサポート:カウンセリングや心理的支援へのアクセスが
日本ではまだまだとても大変なことのようですが、
もっと気楽にサポートを受けられるメンタリティが社会において育つといいですね。
感受性の違いによるストレスや不安に対処するための専門的なサポートを提供すること、そして支援者も常時それを受けることは大事なことです。
ポリヴェーガル理論では、ストレスや危険を感じると、体は「戦うか逃げるか」の反応または「凍りつく」反応を示すことがあることを伝えています。
特にHSPにとって、これらの反応を管理し、調整する方法を理解することが重要です。
- 感情の認識と表現のサポート:感受性が高い人は、感情を適切に認識し、表現するための支援が必要です。HSPだから、というよりその方の幼少期からの防衛反応がどのように構築されているのかを理解していく必要があります。
- 感情を言葉にすることで、その感情を管理しやすくなります。
ただ、言葉にしてください、ということじゃありません。
押さえ込んでいた、飲み込んでいた感情はプチトラウマとなって身体に記憶されていますので、それを解放し発散することをサポートしていくということです。
どのような感覚で
どのような感情の受け取り方を
というところまでサポートするといいですね。
感受性の違いを理解し、受け入れることは、より調和のとれた人間関係を築くための第一歩です。
これらのアプローチを通じて、個々のニーズに応じた対応を促進し、すれ違いを減らすことができます。
今日もお読みいただきありがとうございました。
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