見ると聞くは脳の使い方も違う〜全盲の映画監督!「ナイトクルージング」 | HSP2.0・育成者、支援者、サポート者のための〜非認知能力アップ実現のためのポリヴェーガル理論理解

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敏感、繊細、感受性の高いHSP(highly sensitive person)が、生まれ持った感性と強みを仕事に活かして生きていくことをサポート。
日本で最初にHSPとポリヴェーガル理論を結びつけ、生きづらさは自律神経系のケアで解消できることを説いている。

HSP/HSCプロデューサー 皆川公美子です。

 

全盲のミュージシャン加藤秀幸さんが映画を作る!ドキュメンタリー映画【ナイトクルージング】を見ました。

制作を支えるのは「FINAL FANTASY XV」の開発チーム、『シン・ゴジラ』『バイオハザード』シリーズに携ったチームなど、錚々たる制作陣で、3Dスキャンで立体を作る、センサーで人体の動きを画像にするなど最先端技術!

 

 

https://nightcruising.net/

↑このサイトのしかけがまたおもしろい!

 

予告

https://www.youtube.com/watch?v=fBM0HPFenp8

 

 

 

光を感じたことのない加藤監督が映画制作をするってどゆこと?

って思いますよね。

 

 

近未来の小惑星を舞台に全盲の男が目の見える相棒と共にゴーストという存在を追う短編映画『ゴーストヴィジョン』の制作過程が軸になっているのですが、
そこに描き出されているのは、

 

「考えをテレパシーで相手の頭に送る」とか

「感覚を共有してともに戦う」などのSF仕立て。

(けれども加藤監督にとっては、とってもあるあるな感覚なのだろうと思います。)

 




【感覚というものの違い】

 

【人によって「ある」と感じているものの違い】。

 

 

それがこの映画ではリアルに迫ってきましたよ。

 

上映日程は25日までみたい。@渋谷アップリンク

https://movie.walkerplus.com/th327/sc1137793.html

 

 

 

 


当然ですが

打ち合わせで
全盲の監督と
見えている制作陣で
イメージの共有が難しい場面が

多々あります。

 

 

触れる立体レゴとか
色相環を立体に図式化したものを助けにするのですが、

途中で、そもそも脳の使い方が違う、ということが浮き彫りになってきます。


ゲーム制作や特殊技術の視覚を超使って仕事をしている人は同時処理(全体をバッと把握する)で把握しているので、ゴールや全体イメージが掴めないと動けない、
聴覚100%の監督は、継次処理(ひとつひとつ処理する)で、自分が認識したところから、だんだんに処理、という認識なんです。)
 

いますよね、AだからBで、CだからDがくるから、Eなんだけどね・・それでFでGで・・・・と

話の展開が、ひとつひとつだんだんに展開型の人。こういう脳の使い方を継次処理と言いますが、認知特性が聴覚寄りなんです。


それに対して「結論はこうで」とか「全体図をまず言いますね」みたいな

全体俯瞰の人は同時処理といって、認知特性が映像寄りの人が多いです。
 
 


映画冒頭で、監督の生きている世界である【音声だけ】の作品が流されたとき、なんかつらくて仕方なかった!


人の話を聞く、くらいはいいけど、

何人もが複雑に絡んだラジオ劇みたいのは、途中でついていけなくなります(^^)
(はい、私は映像系に認知の偏りがあります。)

 

 

 

 

多様性というのは、
肉体的なものだけじゃない、
感覚的なもの、視点や認知っていう
見えないものも大きいなぁ

ってあらためて思った午後でした!

HSPとしての多様性は

視覚と聴覚の分け方とは違いますが

やはり感覚の特別性。



この映画、おすすめです!