能動的になる必要ない人たち。受け身または受動の資質〜HSPの仕事術 | HSP2.0・育成者、支援者、サポート者のための〜非認知能力アップ実現のためのポリヴェーガル理論理解

HSP2.0・育成者、支援者、サポート者のための〜非認知能力アップ実現のためのポリヴェーガル理論理解

敏感、繊細、感受性の高いHSP(highly sensitive person)が、生まれ持った感性と強みを仕事に活かして生きていくことをサポート。
日本で最初にHSPとポリヴェーガル理論を結びつけ、生きづらさは自律神経系のケアで解消できることを説いている。

HSP/HSC プロデューサー 皆川公美子です。
 
HSPの仕事術。
 
今日は受動態でも、受け身でもうまくいく人がいる、と言うお話です。
 
私たちは日本の学校教育の中で「いつも積極的でなければいけない」
「能動的でなければならない」
「リーダーがいい」と言う教育を受けてきました。
 

がんばらなくてはいけない、
頑張ってる人が正しい、あるいは凄い人だ。というあれですね。
 
確かに頑張ることと言うのは素晴らしいこと、
全く頑張ることなしに何かの成果を手に入れると言うのは難しいです。

けれども受け身、あるいは受動的な態度で仕事をしていくと言う概念もあると言うことを今日はお伝えしようと思います。
 

小学校の時、休み時間になると、「ドロケーしようぜ!!」と誰かが叫んでみんなでバッと外に出ていくようなことがありましたよね。

その時あなたはどのポジションだったでしょうか。
1、ドロケーやろうぜ!と掛け声をかけていたタイプ
2、声が聞こえたら、あーいいよと言う感じでその誘いに乗るタイプ
3、そういう賑やかな一軍も横目に入れつつ、でも少人数で落ち着いて過ごしたり、または1人で本を読んで過ごすなどの時間の過ごし方を好むタイプ
 
 
HSCの子どもには、観察している子どもがとっても多いです。
 
外の世界をサーチして観察しているのですね、誰が何をして
今教室の中で何が起こっているか。
誰が嫌な思いをしているか
誰が冷房の風を不快に思っているか、、、、等々。
 
 
だから動きがノロく見えたり、止まっているように見える。
ぼーっとしていると大人に勘違いされている人も多いです。
あなたは小さい頃、人の観察ばっかりしていてちっとも作業にうつらなかったわよ、
とお母さんに言われた人もいたことでしょう。
 
・・・・・・・・・・・
 
大きくなり仕事をするようになっても、人の資質は変わりません。
掛け声または旗振りタイプもいれば
言われたら動く、または人のお誘いを受ける専門と言う人もいる。
 
仕事においてはどんどん積極的に攻めていくのがいいのじゃないか、という
誤解があります。
 
けれども受け身の人は
それでいいんです。
そっちのほうがうまくいく。
個人事業やフリーランスには
この、受動タイプのかたがかなり多いです。
 
受け身の人は、人から話がきたり
お誘いや声がかかる、などの流れが
小さい頃からあるはずです。
それを無しにして
何かを仕掛けよう、
取りに行こう、とすると苦しくなったりうまく行かないことも多い。
 
HSPさんは感受性の高い人たちなので
その外に向いたセンサーを
内向きに直し、
自分のことをよく感じるようにすると
 
仕事の何かのタイミングなど
「あ、今だ」とか
「直感でこっちだ」というのが
わかるようになります。
  
 
かのスティーブ・ジョブスも
「大切なことはみんな直感で決める」と言っていましたが
 
それはあてずっぽうにそう決めていたのではなくて、
ほぼ確信に近い形で
「あ、こっちだ」
「データに反するけど今だ」と選択していたと言われます。
 
 
自分の中の直感を
無しにせずに
そこに耳を済ますようにすると
いろんな決断が楽になりますよ。
その結果、受け身で物事を運ぶのがうまくなり、
そういう仕事の仕方で流れに乗る人も
たくさんいます、というお話でした。
 
 
感じることを、
普段からすくい上げるようにする。
 
それはしょうもないことから訓練します。
 
「あの席があくな(電車で)」
「この人風邪ひいているな、聞いてみよう」
「この人なんか具合悪そう」
そういうささいなことから。
大事なことは、当たったか当たらなかったか、
よりさきに
パッと浮かんできたことは、なんだったか。
それを「いや、そんなはずない」
「きっと違う」と否定せずに
 
「あ、こう自分はおもったんだな」
「こうかんじているんだな」と
解き放つこと。
 
どうぞやってみてくださいね。