奥さんがHSPなんです。気をつけたらいいことありますか?〜②HSPでありHSSではない場合。 | HSP2.0・育成者、支援者、サポート者のための〜非認知能力アップ実現のためのポリヴェーガル理論理解

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敏感、繊細、感受性の高いHSP(highly sensitive person)が、生まれ持った感性と強みを仕事に活かして生きていくことをサポート。
日本で最初にHSPとポリヴェーガル理論を結びつけ、生きづらさは自律神経系のケアで解消できることを説いている。

HSP/HSC プロデューサー 皆川公美子です。

 

今日はHSCのお子様をもつ親のためのコミュニティ感性キッズのメルマガより、

メッセージいただいきました中から

「母親もHSPの傾向があるとき、父親として気を付けたほうがよいところはありますか?」にお答えをさせていただきたいと思います。

 

→前号でHSPである上にHSS(high sennsation seeking)という気質が掛け合わせになっているかどうかを伺いました。

そして掛け合わせになっている奥様のだんな様に向けて書きました。

奥さんがHSPなんです。気をつけたらいいことありますか?〜①HSPでありHSSである場合

 

 

HSSチェックリストhttps://kanseikids.com/wp/wp/wp-content/uploads/2019/01/HSStest-1901.pdf

こちらのチェックリストで11個以上ならHSSといえそうです。(男性の場合は13個以上)

 

HSPチェックリストhttps://kanseikids.com/wp/wp/wp-content/uploads/2018/11/HSPcheck-2.pdf

もし質問に14項目以上あてはまったら、おそらくあなたは HSP です。 

もしあなたが該当する質問の数がすくなかったとしても、それがとてもよくあてはまる のであれば、あなたは HSP かもしれません。

 

 

 

 

今日は 

②奥様がHSPでありHSSではない場合。
について書かせていただきます。

 


こちらは上記の1番の場合とはちょっと勝手が違います。

まずこの資質は人口全体の中で14%の気質に当たります。

もともとHSPは全体の20%でその中でも内向的な人と言うのが70%であると言われているからです。

 

こちらの場合はとにかくキーワードになるのは「ダウンタイム」です。
HSPであり内向さんであるというのは、最上級に敏感で感覚が研ぎ澄まされている人たちのこと。


ですからいろんな感覚=例えば音のうるささ(周りのBGMから救急車が走り去る音、ちょっとした臭い、ちょっとした触覚・肌触りの違い、いつもと違うお米の味)そういうものに毎日とても敏感に反応していらっしゃる。

想像できるでしょうか。
たくさんの刺激を一手に引き受けているような、

全ての感覚器官が開いてしまっているような、

そんな日常を送っています。

 

 

普通、人は刺激を選んで生活しています。

聞きたくない音、

今必要ない話、

そういうのは選んで「遮断して」います。

 

でもHSPのうちの感覚がとっても鋭い一群は

かなり人より多い刺激を受け取っています。


ですが自分の感覚が他の方たちの感覚と違うと言う事は

人間にとって1番わかりづらいことですね。
自分が感じ取っている世界、見ている世界は、人も同じように感じ見ていると大抵の人は誤解しているからです。

 


人が感じ取っている世界、五感または第六感で受け取っている世界というのは人によって違いますね。
例えばですが(これは認知特性と言いますが)あのスペインのサグラダファミリアで有名なガウディは、映像特性があり視覚と脳記憶の結びつきがとても優れた人でした。

目の前にあるスプーンを360度回転することを頭の中でできて、それをどの角度からでも描写して絵に書きおこすことができた。

 

それはそれをできる人はいますか?

 

私は全くできないのでその気持ちが分かりませんが(笑)

ガウディは自分以外の人も全員こういうことが感覚的にできるというふうに信じていて、できない部下を殴り倒していたと言う話は有名です(笑)

もとい。
奥様から見た世界はとても繊細で刺激の強いものであるはずです。

ですので人よりも数倍または数百倍、普通にしていても疲れているんです。
例えば楽しい気心の知れた人たちとの飲み会があった時、あなたは2次会に行きたいと思いますか? 帰りたいと思いますか?

世の中のほとんどの人は、楽しい時間がもっと続けばいいと思って二次会に行きたいと答えるそうです。けれどもどんなに楽しくてもHSPの人は刺激感覚的に過多の状態になってしまうので、

ほとんどの場合2次会より帰りたいと答える方がとても多いんです。

 

 

もしお子様がいらっしゃるならば

そしてお子様が小さくてとても手がかかる場合、

その上にお子様がHSCであり、さらに普通の子どもよりも手がかかる&

心のお世話の手間もかかる場合、

奥様はもう、疲労困憊です。

子どもがいるから、なんとか生きていなければぐらいの方も多い。

 

ですので、HSPであって、HSSでない奥様の場合

子どもを連れて家から出かけてあげる(静かな空間や安心できる空間の中に奥様を置いてあげる、それがダウンタイムとなる)というのがとても助けになるはずです。

 

 

要するに、一人での静かで安心できる居場所を

確保してあげるということです。



以上ざっくりとですがHSPの中でもHSSが掛け合わせになっている人となっていない人の

対応の違いについて今回はお伝えいたしました。
 

 

どうでしょうか。

奥様の状態が少しでも以前より理解できるものになったのならば幸いです。

 

②のパターンについては

この本が理解の助けになると思います。

 

 

 


デンマークの心理学者イルセ・サン女史の本です。

 

 

 

これまでに書いたHSPライフコラムはこちら