また新型コロナ感染者数が増加しています

この冬はインフルエンザの同時流行の可能性があるとのこと。

前回食事の免疫のお話をさせていただきましたが

今日は風邪予防全般について書かせていただきたいと思います。

 

私たちの身体には外から入ってくるウィルスや菌と戦う力が備わっています。

白血球やキラーT細胞 マクロファージなどの免疫細胞で血液の中にあり、

有害なウィルスや菌と戦っています。

私たちの意志とは別に、24時間休むことなく

活動してくれています。

私たちにできることは、意識を体に向け、免疫細胞が活躍できる環境を整え、応援すること。

そうすることで風邪を予防する効果は絶大になります。

 

「今は病気できない」と言う時は風邪はひかず、気持ちが緩んだ時に風邪をひいた体験は皆様あると思います。

昔から「病は気から」といいますが、本当にその通りだと私は思っています。

 

保健師の仕事の時に、どこで罹患したかわからないがコロナに感染したという方に話を伺うと

「ちょうど体調がよくなかった」

「仕事が忙しくて睡眠不足が続いていた」という方がとても多いです。

また反対に

「仕事が一区切りして気が抜けていた」「今なら休めると思ったら寝正月でした」

という方もいて

免疫が下がりやすい環境の時に感染している人が多い印象を受けます。

 

家族間からの感染(特に子供からもらう場合など)ウィルス量が多い時はなかなか防げないこともあります)

 

今回お話したいのは
感染症が流行りだしたら、意識を身体にむけて、

頑張ってくれている免疫細胞たちと協力体制をとることがテーマになります。


 

私たちの身体は本当によくできています。

24時間、休むことなく生命を維持し存続させることに忠実に動いています。

まずはその営みの邪魔をしないことです。

 

例えば、身体は体内に入ってきた風邪ウィルスと戦い、細胞分裂して増えるウィルスを攻撃し発症させないようにがんばっているのに

睡眠不足や欠食や疲労困憊では免疫細胞が元気に活躍できません。

免疫細胞のエネルギーは酸素とブドウ糖ですので食事ももちろん大切。

体は食べたものから作られています。

免疫細胞が100%活躍できる環境を作るためのポイントです。

 

☆睡眠

これはとても大切です。

睡眠中に体内の修復、新しい細胞の生成などをしていますので

新しい免疫細胞も作ります。

睡眠中はウィルスやガン細胞などがいるかパトロールし攻撃活動も活発です。

風邪によって起こった炎症を直すのも睡眠時。

平均睡眠時間が5時間未満の人は7時間の人と比べて風邪の発症リスクは4.5倍といわれています。

 

☆体を冷やさない

ウィルスもがん細胞も低体温の環境が好きです。

ウィルスが入ると高熱がでて抵抗するのもそのため

ですので熱がでたらしめたもの、風邪の直りは早いです。

すぐに解熱剤を飲まずしばらく我慢することも大切です。

これから寒くなります。

自分で発熱できるのがベストですが、あまり頑張りすぎず寒さを感じたら

洋服を一枚羽織る。エアコンをつける

温まったら脱ぐやエアコンを調整するといいです。

 

☆運動

冬の風邪の症状と運動頻度の関係を調べた調査があります。

適度な運動をする日数が多いほど風邪をひく日数も少なく、重症度も低いという結果とのこと。激しすぎる運動は免疫を下げます。

汗を軽くかき心拍が少し上がる程度の運動がおすすめです。
 

☆水分摂取

冬のウィルス、特に上気道(喉、や呼吸器)のウィルスはのどの粘膜から侵入します。

この時に唾液の分泌が大きな防御になります。

水分摂取をしていないと(脱水傾向)唾液は出にくいです。

ちょこちょこお茶を飲み、のどについたウィルスを胃に飲み込んでしまうのも悪くないのですが、唾液には天然の殺菌作用が大いに含まれりています。

飴をなめるやガムをかむのもおすすめです。

すっぱいものを想像すると唾液は出ますので、外出先で喉がいがらっぽい時はイメージだけでもおすすめです。

 

☆免疫のかなめは腸 抗体を作っています。

免疫細胞の7割が腸で生息しています。

腸にいる免疫細胞の働きによって病原菌が退治されているわけですが、これらの免疫細胞と深く関わっているのが腸内細菌です。

腸内細菌と免疫細胞がタッグを組んで外敵から身を守っているのです。

 

腸内環境を整える食事は低脂肪でタンパク質も取りすぎない食事。それはまさに和食です。

発酵食品と水溶性食物繊維やレジスタントスターチは善玉菌のエサに、脂肪とタンパク質は悪玉菌のエサになります。

詳しい食事についてはこちらをご参考にしてください。

 

 

 

☆笑い

腸と脳も相互に大きく関係しています。「脳腸相関」といいます。

腸内細菌はセロトニンやドーパミンなどの神経伝達物質の生成にも関係しています。

セロトニンは幸せを感じるホルモンです。

笑うことで腸が元気になり幸せをたくさん感じられるようになります。

また

緊張していると唾液は出ません。

また笑いは免疫細胞を活性化させます。

ウィルスもストレスも笑い飛ばしていきましょう。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。