留守中に某町の役場職員が来たらしく、郵便受けに投函されてた封書。
開けてみたら『〇〇様の土地の文筆について何とかかんとか』
何やねんこれ・・・。
長男である兄にならともかく、次男でありオマケに末っ子であるオレに?
連絡欲しいって書いてあるから取り敢えず電話してみた。
『電話じゃ埒が明かんし今なら行けるから行きます』
『そうしていただけますか、そしたらすぐに伺いますので・・・』
『人の話、聞いてる? オレ、行くって言ったやないの』
『ああ、来ていただけるんですか、それではお待ちしております』
この職員、大丈夫かいな?? (心配になります)
こんな調子だから長男と間違えて来たんかなとも思えるし💧
だから向かいながら兄に電話を入れることに。
『そっちに役場から行ったか?』
『いいや、来てないで』
(やっぱり怪しいな💦)
担当課へ行って職員に面会。
応接室に案内される途中に質問その1。
『〇〇って誰なんですか?』
『お爺様に当たる方だと思います』
『へぇ~、そうなんですか』
私が生まれる何十年も前に他界してるし、初めて聞いた名前。
それにオヤジは幼少の頃に他家の跡取りとして養子縁組してるし、ほとんど関わった記憶がない。
質問その2
『それに長男でもない私にどうして?』
『それが長い話になるのですが・・・』
それじゃ、座ってゆっくりと聞きましょう。
直ぐ近くに県の大きな施設が出来て付帯施設としてプールやグランド、大型公園まで作られました。
なんで周辺にそんな大きなグランドや公園が作られたのかというと、一帯が広大な遺跡だからと聞いた記憶があります。
県の施設だけなら一般の通行はそんなに大したものではなかったはずなのですが、プールやグランド・公園となる場所には多くの一般車両が通行するようになりますね。
東西にはそれなりの道路がありますが南北にはなかったので、それを作りたかったらしいです。
当然○○さんはこの世の人ではありませんから、その跡取り(オヤジの実兄)が
『じゃあ、この土地を町にあげるから道路にしたらいい』ってなったみたい。
町も喜んで飛びつきますわな。
いまでもそんなところは多いでしょうが、その時代なんて”所有者が他界したって名義はそのまんま”が当たり前みたいになってました。
町もそのときに、○○からオヤジの実兄、そして町に書き換えしておくべきだったんですね。
私の記憶からすれば50年ほど前のことです。
(あとで書類を確認したら50年に一カ月半足りなかっただけ)
もちろんここまで話を聞けばすべて察しが付きます。(聞かにゃ仕方ないけど聞くだけ時間の無駄でした)
『じゃあ、書類持ってきてよ。いまハンコ押したげるから』
『いやぁ、実印と印鑑証明が必要なんですよ』 (分かってるわ、イジワルイッタダケ)
『50年も仕事を先送りにしたらほとんどが亡くなってるけど、ハンコ要るのはそれ以上の数になってるん違う?』
『そうなんですよ』
『50年ていえばアンタたちの仕事じゃなくて先輩たちの尻拭いやな』
『おっしゃる通りですww』
『オヤジの家系はオレに任せときゃいいけど、オヤジの兄貴の家系のことは知らんで』
帰り道、兄の家へ立ち寄りました。 あらましを説明したら・・・。
『面倒くさいから弟(私ね)のところへ行くように言うわ。 やっといて』
と予想通りの返事 ww
『あの役場とあの職員では準備できるまで半年はかかるぞ。 生きててやらんと、またハンコ増えるからな』
ホンマ、時間の無駄な今日でした。