原田マハ さん。 | 公美子の音楽紀行

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コンサート活動の様子や、日常をポツポツと。

子供の頃から、好きな作家の本は全て読まなくては気が済まず。

✴︎中学時代〜遠藤周作

✴︎高校時代〜三浦綾子

✴︎大学時代〜光野桃、乃南アサ

✴︎留学時代〜米原万里 、吉本ばなな


その時に夢中になった本は、今の私の核となっていますし、きっとこれからも私の道標になると思っています。


そんな私が今、睡眠時間を削りながら、夢中になる作家は、原田マハさん。


心の中がざわつく様な、そして物語の中にいる様な感覚になるだなんて久しぶり。



「本日はお日柄もよく」を号泣しながら読んだ日から、原田マハさんに夢中です。


ここ数ヶ月で「印象派」と呼ばれる、画家をテーマにした著書も一気に読破。



何故に、アート、そしてキュレーターの存在に造詣が深いのだろうと思ったら、原田さん自身がキュレーターとしてご活躍されているのですね。


ここまで情景を浮き上がらせる文章を書く、原田マハさんはやっぱり凄い!!




30代になるまで、今より絵画への興味が希薄だったのですが、ヨーロッパに住んでいた時にもっと美術館に行けば良かったと、今になり残念に思います。



これらの本を通して共通して感じたのは、偉大な芸術家は、自分達の芸術の道を極める為に、文字通り、命懸けて己と向き合い、血を吐くような努力をして、自分を信じて独自のスタイルを確立したという事。



そして、偉大な芸術家のそばにはいつも献身的に支えた理解者がいた事。

そして、彼等も芸術家と同じ様に苦悩しながら、いつも自分が信じた芸術家が世に認められると信じ続けた姿に、胸がいっぱいに。




どちらの立場からも「自分を信じる」事の辛さや脆さを感じながらも、結局自分自身を信じる事が出来なければ何もなし得ないのだな、と改めて思いました。



そして、果たして自分はどれだけ真剣に音楽と向き合っているのか、と自問する毎日です。


あぁ、早く美術館に行きたい、ヨーロッパに行きたい。