Hannover. | 公美子の音楽紀行

公美子の音楽紀行

コンサート活動の様子や、日常をポツポツと。

2013年が始まり、3週間以上が過ぎてしまったのに、今年初めての更新となってしまいました。



幸いな事に、お正月早々、今井信子先生のマスタークラスに参加させて頂き、中身の濃い充実した時間をすごさせて頂き、そのまま直接、ドイツに飛ぶという強行スケジュール。




twitterでも書かせて頂きましたが、行きが東京での雪、帰りはパリでの雪の影響を受け、大変な目にもあいましたが、それも含めて忘れられない日々となりました。



順番は逆になってしまいますが、今日はハノーヴァでのリサイタルについて書かせて頂きますフラッグ・ドイツ




小樽でのコンサートが終わったその足で小樽→千歳空港→羽田空港→パリ→ハノーヴァまで一気に移動するはずが、まさかの羽田空港、大雪な為に出だしからつまずき・・・・・。



JALの方の尽力でなんとか、一日遅れでハノーヴァ入り。(この様な事態の日本の航空会社の方の献身ぶりに感激!)




実は4曲の演奏曲のうち、3曲は二人では初合わせ。しかも、コンサートまで1日半しかない!!

基本的に楽観的な性格の私も、この時ばかりは「えらいこっちゃ!」と内心ドキドキでした汗



なんとか到着したハノーヴァで、すでに現地入りしていた佐藤卓史 君と、到着早々リハーサルそして、次の日には留学時代の恩師のレッスンを受け、いよいよリサイタル当日。




5年間を過ごした学校でのリサイタル。


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 様々な思い出があり過ぎて、苦しくもあり、けれども、戻ってくる事が出来た嬉しさいとで、かつてない程の緊張感と共にスタートした今回のリサイタル。




実はGPの時、聴きに来てくれた先生に「緊張してきたの・・・・」と訴えたところ、「何を言ってる! 君はここの会場の全てを知っていて、素晴らしい共演者もいて、お母さんも応援に来てくれて、それに僕だってここにいる!」と大笑いされた私。





「そうなのよ、でもだからこそ、緊張するのよ!」と心の中では思っていたのですが、佐藤君の素晴らしいピアノと沢山の力に助けられ、無事に4曲、全てを弾ききる事が出来ました。



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ハノーヴァは私にとって、初めて「意志」を持って音楽と向き合った場所。




今回もシマノフスキーのリハーサルをしている時、窓から雪が深々と降っている景色を見て「ああ、この景色のイメージの音が出せたら」とか、休憩時間にフラっと入った教会で,

ヘンデルの音色のイメージをしたり、と様々な瞬間に曲への「ヒント」の様なものを感じておりました。





テクニック以外でその作曲家や楽曲に思いを馳せていた時間。

それが、私のここでの「生活」でした


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 そして、当時どうしようも無く弱く、考え方の甘い私を叱咤激励してくれていたのは、恩師のProf.Wegrzyn。



週に2度の弾き合い会(クラス全員の前で演奏して、みんなで意見を言い合う会)や、当日のレッスン呼び出し等、大変な事もありましたが、どんな些細な事にも親身になって相談にのってくださり、いつも、私達生徒達に寄り添ってくれた恩師。



リサイタル終了後の先生からの「It was great playing!」の言葉は、今までの先生からのどの言葉より嬉しかったです。




先生、あなたについて来て本当に良かった。


心からの感謝をこめて。


Bardzo dziękuję! ポーランド

(ポーランド語でありがとうございます。という意味)



今回演奏したプログラムと全く同じプログラムで、銀座ヤマハホールでのリサイタル にて皆様にご披露させて頂きます


皆様、是非聴きにいらして下さいねハート