人の世の幸、不幸は人と人との出会いで決まる、という相田みつおさんの名言がありますが。
私にとって、衝撃的な出会い、というのが何度かありました。
その中でも、特に衝撃的な出会いは、ヴィオリストの今井信子先生との出会いでした。
一番最初に、先生にお会いしたのは、奥志賀高原で行われた「サイトウキネン小澤征爾室内楽勉強会」。
その時は、私達の担当の先生では無かったのですが
「うわ~、今井信子さんだ~!」という感激と共に、小柄の体格からは想像も出来ないパワフルな音色、先生自身のエネルギーに感激した事を、今でも鮮明に覚えています。
その時は、お話をする機会はあまり無かったのですが、それから数年後。
色々な偶然が重なり、オランダの先生のご自宅に、数週間単位でお世話になる事が何度かありました。
その滞在中に、私の価値観は大きく変わり、音楽家として、日本人として、女性として、一番大事な事を教わったと思っています。
その後も折にふれ、先生のいらっしゃる音楽祭に参加したり、レッスンを受けたり。
すっかり「追っかけ」状態です。
その先生と、一昨日、ハンブルグで嬉しい再会。
もともと親友のヴァイオリニストの、きま(佐野槙子)に会いに、ハンブルグに行ったのですが、先生がマスタークラスと、演奏会にいらっしゃっている!と嬉しい偶然。
久々に聴く、今井先生の音色にしびれっぱなしでした。
「音を奏でる為に生まれてきた」、先生の音楽を聴く度にそう思います。
近いうちに、又お会いする事が出来そうですし、なんとも嬉しい、刺激的な一日でした。