最近、お友達や後輩から
「留学生活で、一番大変な事は何?」
と聞かれる機会がよくあります。
語学、生活習慣の違い、日々のレッスンはともかく。
私にとって一番の戦いは「寂しさ」との戦いだった気がします。
海外で生活する時の寂しさ、心細さからくる「孤独感」は、なんというか、圧倒的で。
そういう時は右向いても、左向いても、どこにいたって「寂しい」んです。
(勿論、留学生が全員この寂しさを感じているかと言えば、必ずしもそうではないですが)
今では笑い話になりますが、来たばかりの頃、夜中に一人で家にいる事が突然耐えられなくなり、深夜に中央駅まで行き、そこで一晩明かした事もあった様な・・・・・・・。
その時は、きっと自分が思っている以上に追い詰められていたのかな、とも思うのでですが。
でも、そんな日々の感覚は忘れていくものなので、「人間の記憶はよく出来たものだな」と。
今では、私は自分で思っていたよりはずっと弱く、それでも、自分が思っていたよりはずっとタフだった、そう思っています。
今井信子先生が自身の著書の中で書かれていた
「留学する意義の半分くらいは、孤独を味わうことにあるのだ」
という一節は、私を奮い立たせてくれた言葉です。
どうか、後輩たちの新しい生活が、実り多き日々となります様に。