野獣様
最強ゆえの孤独、
忘れ去られた最大の大罪、
藤田和之様…
私がプロレスの魅力に気付いたのはここ数年のことです。
しかし貴方のことは、どんな動向だろうと見逃さずにいるよう、注意しておりました。
シングルマッチでほとんど負けていないこと、
参謀で先輩の悪魔仮面に引っ張り回されていること、
確かな負けによってIWGPを逃したことは、
明らかな規格外の怪物、言うなれば完全上位互換にしか、実現されていないこと…
PRIDE崩壊後の総合の戦績は振るわず、
それでも戦犯などと、もう誰も言わない業界では、
貴方の功績は負けることを許さなかった。
ひょっとしたら、いっそのこと
戦犯と批判され、干され、
密かに隠居していく方が
幸せだったのかもしれません。
どんなに負けようが必要とされ、
誰も殺してくれない、最強の野獣。
全ては「逝き場所」を求めるが故の
最後の足掻きだったのでは無いですか?
最終的に格闘技の場へそれを求め、
見事に負けた貴方から発せられた
「サッパリした」
を聞いた時は本当に寂しかった。
本当ですか?
もし本心だとして、
何か忘れていませんか?
責任をもって対処していただけないのでしょうか。
勿論、故郷である新日本プロレスリングで。
私のような経緯でプロレスファンになった人は多くは無いと思いますし、
今と昔の価値感、価値観、在り方を混同するのは時代遅れを通り越してキ○ガイ染みた考えかもしれませんが、
それでもIWGPはIWGPなんです。
なにも寝ろなんて言ってるんじゃあないんです。
対峙して、触れて、
やってしまえるなら
納得出来ないなら
ぶっとばしちゃっていいんです。
ぶっ壊しちゃっていいんです。
もしそうなら
それまでのリングであったと。
貴方のIWGPであったと。
しかし
時代の申し子が
貴方を迎えてくれますよ。
あちこちで持て余されている貴方を
受け止められるだけの力があると
私は信じています。
各所でラブコールを受けているようですが、
ほんの少しの間でもいい
最後の居場所に
新日本プロレスという選択肢を
考えてみてはもらえませんか。
諦めるには早すぎる。
敬具