読書の秋^^ | くまさんの目指せ名脇役!

くまさんの目指せ名脇役!

気侭に、気楽に、我が道を歩む。
とある幼稚園バスの運転手は、声だけが取り得のシニアタレントであった。

DVDで映画も観ているけど、本も読んでいる。
いつもの事なのだが^^

いまは、作家 薬丸 岳の「天使のナイフ」を
読み終えたところだ。

$南利雄の目指せ名脇役!


この小説は第51回江戸川乱歩賞受賞作で、やはり
内容も受賞作らしくおもしろい。
「少年法」を題材にした小説だが、加害者、被害者双方の
立場を見事に書き上げている。
ラストは、おっと気になる方は読んでみて^^

この作者が書いた「刑事のまなざし」も読んでみたが、
ただの刑事ものではなく、やはり「少年法」の疑問点や
その犯罪に関わる人々の心理状態と、その影響を事細かく
綴っている。

これは10月からTVドラマで放映される。
くまもEXで参加しているドラマだ。
でも、まったく映らないから、告知はしない^^;


さて、少年法は改正されたが、むしろ大人の事件より凄惨で
悪質な犯行が行われても、あまり以前と変わらない「緩さ」だ。

無知な子供が引き起こしたという前提の犯行は、それがどれだけ悲惨な
結果を招いたとしても、少年法は「少年を更生させる」という美辞麗句の下、
罰せられる事がない。

これって、本当におかしいよね。
「人権派」を自称する弁護士は、人を殺したとしても少年には人権があり、
更生して人生をやり直す機会を与えるべきだという。
殺された被害者やその家族には「少年がやった事だから我慢しろ!」と
言ってるように聞こえてならない。
理不尽だ、まったく納得できないよね。

かといって、犯罪を犯した少年を厳罰に処すべきというだけでもなく、
どうやって少年犯罪に向うべきかを問うている、そんな本なのです。



少年だろうが老人だろうが、人間として未成熟でだろうが老獪であろうが、
人を殺したり傷つけたりしたら、罰を受けるようにしなければね。

殺された側からすれば、そんな少年が更生しようがしまいが、
生き返っては来ないのだから。

なんて思わせる小説デシッ!


んだばっ!