2026年5月25日、巨星墜つ。
ジャズ界に多大な影響を与えたテナーサックスの巨人、ソニーロリンズが95歳で天に召されました。
メディアで大きく報道されたので、ご存じの方も多いはず。
オフィシャルサイトからの報告を勝手に切り抜かさせてもらいました(後半が切れてます)。
演奏から引退してしばらく経つとはいえ、かなり高齢になるまで一線で演奏活動をされてたことはまだ記憶に新しい。
その尽きることのないエネルギッシュな演奏スタイルゆえ、ある時に引退を決断されたのでしょう。
ここからはわたくしの個人的な思い出を。ちなみに超ベタですよ![]()
中学生の頃に聞き始めたジャズの最初のアルバムは渡辺貞夫さんの4ビートのアルバム。
何とかその良さがわかるようになり、指南役の近所のレコード屋店主に次に推薦されたのがソニーロリンズ「サキソフォンコロッサス」。
ジャズの中で一番有名かもしれないアルバムで、確かに入門用としても素晴らしい内容。
聞かれたことがある方もたくさんいらっしゃるでしょう。
ぼくがサックスでメイン楽器をテナーにした理由の一つにもなってます。
本人が未だ二十代の半ばで録音されたのだけれども、その重心が極めて低く密度の濃いテナーの音、まさにあふれ出るフレーズのドライブ感と音列の完成度、令和の今に聞き直しても全く色あせない素晴らしさ。
収録曲のバランスなどを考えても、ジャズ史に燦然と輝くアルバムであることは誰も否定しないはず。
このアルバムを買った当時はもちろんYouTubeやサブスクなどないので手持ちのレコードをひたすら聞く毎日。
全曲のサックスの全フレーズだけでなく、他の楽器のソロ、ドラムの合いの手、そういったところまで自然と覚えてしまったものでした。ええ、なんでも吸収し放題のミドルティーンでしたから![]()
その中でも超有名な明るい楽曲の「セント・トーマス」は、ぼくがピンチになると脳内に鳴り響き、不思議な力を与えてくれたのでした。
え、どんなピンチかって?
今でもそうですが、お腹が弱いんですよ。緊張すると下すってヤツ(^^;
大きな試験とかはたいてい途中で腹痛が起こり深刻なピンチ到来。
そんな時に脳内にセントトーマスが再生されると何とか乗り切れるんです![]()
これは今でもたまにやってます。
初めてジャズサックス奏者の演奏を生で聞いたのもソニーロリンズでした。
高校一年生の頃、田園コロシアムで開催された豪雨の中のライブアンダーザスカイ。
あ、この曲がそのセント・トーマスですね。
誰しもどこかで聞いたことがあるメロディでしょう。
それにしてもこの時のメンバー、ザ・クラーク・デュークプロジェクトの二人がそのまま入り、ドラムがアルフォスターという、当時ではかなり考えにくいけれどもスーパースターな面子でした。
その後も何度も来日し、何度も観に行ったな~。
ソロを始めるとどうにも止まらなくなり、他のメンバーが気の毒に思えるような瞬間も。
このほかにも個人的な勝手な思い出はたくさんあり、それこそ一晩中でもしゃべれそうだけれどもここではこれぐらいで。
ジャズが理論的に発展し、プレイヤーのフレーズもどんどん難しくなっていく中、ロリンズ自身のフレーズはどんどんシンプルにひたすら自由に歌い上げるスタイルになっていったようなイメージ。
もちろんそこには一音で人を揺さぶるロリンズしか出せない音があるのだけれども。
いずれにせよ、ジャンルを超えて音楽の一番大事な部分を、そして音を奏でる喜びを伝えてくれるとても大きな存在でした。
ありがとうございました。
安らかにお眠りください。Rest in peace.


