2022年12月初旬の毎年恒例「音泉温楽」出演後、帰りまでにまた湯巡りしたシリーズ。
渋温泉を月曜の昼頃に発ち、青木村の田沢温泉へ到着、有名な共同浴場「有乳湯」へ久しぶりに入ったのが前回。
これまで田沢温泉では有乳湯しか入ってなかったので、宿の湯も立寄れそうならいただこうかと。
いくつか宿がある中、今回向かったのは「有乳湯」の裏の奥にある「和泉屋旅館」。
湯元の文字が気になったということもあるけれども、混んでいた共同浴場とは違い、一人でゆっくり入れるのではという思いも
14時40分頃に到着。
田沢温泉 和泉屋旅館
玄関先では猫くん↓が、どうでもよい到着半顔写真などを撮っている間もじっと待っていてくれた
お邪魔させていただきますよ。
案内を乞うと、日帰り入浴OKとのこと。
立寄れる時間は要確認でお願いします。
入浴料は500円。
チェックイン前の時間帯とあって、館内はひっそりしている。
立寄る時間としてはなかなかよいタイミング。
浴場は男女別にそれぞれ内湯と露天風呂。
狙い通り、終始独り占めで入浴させてもらえた~
レトロなタイル浴槽ではないものの、最近の浴槽スタイルでは好みのタイプ。
まずは床がヒタヒタなのがいいではないですか
カラン&シャワーからは源泉ではなく真湯だったのかな。
寄り写真とメモが無いのでそうだと思うものの、違っていたらごめんなさい。
宿なのでもちろんシャンプー類の設置はあり。
ほぼ無色透明な湯は源泉名が「田沢温泉混合泉(2号泉、3号泉)源泉」。
有乳湯のメイン浴槽と同じ源泉。
源泉温度39.8度、pH9.49のアルカリ性単純硫黄温泉。
掲げてあった分析書には成分総計の表記はなく、蒸発残留物が0.206g/kgとなっていた。
この湯を少し加温してかけ流しにて使用している。
オーバーフローの量はしっかりとザンザン
消毒もしておらず、毎日時間を決めて湯を抜いて掃除をしていることで新鮮さを保っているとのこと。
混合泉の成分の数値を簡単に抜粋。
なお同じ源泉の有乳湯の分析書はH27だったけれども、こちらのはH14なので少し古い情報となるので参考値までに。
陽イオンはナトリウム58.6mg、カルシウム4.3mg、カリウム0.9mg、アンモニウム0.1mgなど(後は0.1mg以下)。
陰イオンは塩化物37.9mg、硫酸21.6mg、炭酸水素28.1mg、炭酸16.2mg、硫化水素8.4mg、メタホウ酸1.0mg、フッ素0.5mg、水酸化物0.4mg、臭素0.1mgとやはりなかなかのバランス。
非乖離成分ではメタケイ酸が53.3mg。
溶存ガスでは遊離硫化水素が0.04mg。
総硫黄を計算すると、約8.186mg。
浴槽の温度を測ってみると。。。
40.2度とちょいぬるめ適温。やはり少し加温されているのでしょう。
淡いタマゴ臭があり、淡いタマゴ味もする。
湯口の温度を測ってみると。。。
42.0度。
2度ちょいほど加温されて投入されていることになるのかな。
いずれにせよお湯は新鮮な状況で気持ち良いことはやはりこの上なし
しっかりとしたスベスベ感が心地よい。
有乳湯で見られた多量の泡付きはここではなかった。
白~灰色や黒っぽい綿状の小さな湯の花は観察できた。
では露天風呂へ。
内湯よりもずいぶん小さいけれども、源泉の温度を考えると理にかなっている。
使用源泉は内湯と同じ。
ほぼ無色透明な状況も同じぐらい。
オーバーフローもしっかり。
浴槽の温度を測ってみると。。。
36.9度と不感温度。
冬の外気にさらされているので仕方ないでしょう。
湯口の形状は内湯とそっくり。
風味も変わらず。
湯口の温度を測ってみると。。。
42.1度と内湯の投入とほぼ同じ。
少し加温した状態で双方に投入されている。
夏季は加温してないのかな。どうだろう、これは要確認。
湯の花は内湯と同じぐらい観察できた。
浴感も同じ心地よさだけれども、冬の外の不感温度はやはり少々寒い。
よって主に内湯で過ごしておりました。
帰り際、玄関脇に飲泉処があるのを発見。
こちらは加温されてないのか、タマゴ風味がより濃くしっかり感じられた
次は青木村の他の温泉地から初訪問のところへ。
田沢温泉 和泉屋旅館
長野県小県郡青木村田沢温泉2695
0268-49-201
立寄り入浴料 500円
立寄り可能時間 要確認
<源泉名:田沢温泉2号泉と3号泉の混合泉>
アルカリ性単純硫黄温泉(低張性・アルカリ性・温泉)
39.8度
pH9.49
蒸発残留物 0.206g/kg
ほぼ無色透明
淡タマゴ臭あり
淡タマゴ味あり
しっかりとしたスベスベ感あり
白〜灰色や黒っぽい綿状の小さな湯の花あり
加温かけ流し
2022年12月入湯
※数値はH14の分析表より