昨年秋の東北温泉話は二日目の行程が終わったところでひと休み。
投稿できてなかった2023年5月の家飲み話から、日本酒を一つ。
WEB酒販店で好きな焼酎「八幡」をまとめ買いする際に、火入れの日本酒も何本か頼んだ。
そのお店が静岡の店舗だったので、選んだのも静岡の「杉錦」。
杉錦、おそらくかなり久しぶり。
創業年の天保十三年の名前を冠する山廃純米酒。
杉錦 山廃純米 天保十三年
静岡県掛川市の杉井酒造はそういうわけで創業天保十三年(1842年)の歴史ある蔵。
このお酒はその当時の造りに近い低精米の山廃で常温熟成させ、結果的に昭和初期の濃厚な純米酒をイメージさせる仕上げにしてあるそう。
その精米歩合は78%。
日本酒度+9、酸度2.3、使用酵母協会701号。
2019BYと、しっかり熟成させている。
そういうわけで、色味はかなり黄色がかっている。
香りは味醂や紹興酒を思わせるが、熟成酒にある老ねた感じはしない。
純米酒らしいバタークリームの感じもあった。
熟成の山廃らしい、しっかりとした酸味は特徴的。
艶やかな口当たりと仕込みからくるコシの強さ。
甘味もあるがしっかり辛味もあり、低精米ならではの雑味(複雑味)もあって、ぼくは良いバランスだと思った。
今時のフレッシュでフルーティな生酒とはある意味真逆のどっしりした純米酒。
たまにはいいものです
写真はないけどお燗にしても、もちろん美味しかった
2023年5月 飲
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この日のアテは、相方が赤羽の角上魚類で買ってきた色々。いつもの川口とは違う角上。
季節の旬盛と本鮪切落しを並べたのがこちら。
この本鮪切落しが素晴らしかった。
ピンボケ↓失礼。
長崎産の本鮪は中トロ部分も含むと思われ、脂の乗りがたまらんです
季節の旬盛も素晴らしいクオリティ。
そしてご飯ものは牡蠣めし。
角上では牡蠣は通年扱っていて、5月でもしっかりとした大きな牡蠣が食べられる。
これもよい塩梅の味付けで美味しかったな~
お酒としては本来、魚の煮付けとかの方が合いそうではあるが。
もちろんお酒はこれで飲み切ったわけではなく、後日煮物や揚げ物などにも美味しく楽しく合わせました