2021年12月上旬にイベントに合わせて少し巡った温泉のお話シリーズ。
その3は新潟県南魚沼市の湯へ。
ここまでの行程はこんな感じとなってます。
3つめに訪れたのはJR上越線「六日町駅」の駅前商店街のアーケード沿いにある「大和屋旅館」。
17時半頃ですでに日が暮れてしまっていたため建物の全貌はよくわからず。
駅前のビジネスホテルというより商人宿のような佇まいだが、六日町温泉の源泉を引く、しっかり温泉旅館なのである。
暗くていつもの半顔到着写真は撮り忘れた(^^;
六日町温泉 大和屋旅館
基本立寄り入浴不可のことが多いこの手の宿、こちらも立寄り入浴をやっていることなどどこにも出てないが、タイミングが良ければ入浴が可能と聞き、事前に問い合わせた。
到着時間の頃なら大丈夫とのこと。
心地よく引き受けていただけた。
そういうわけで立寄りたい方は事前に確認した方がよいと思われる。
というのもこちらは現在浴場を1つしか使っておらず、利用客の状況に応じて入れないこともあるのだ。
玄関の正面に受付の窓口がある。
立寄り入浴料は500円だった。
先述通り、時間はその都度要確認で。
六日町温泉は昭和39年に国民保養地温泉に指定されている。
数年前に駅の反対側にある「六日町温泉 越路荘」に以前立寄ったことがあった。
残念ながら廃業されてしまったが、その時のことはよろしければこちらからどうぞ。
赤いポッチの蛇口からは。。。
源泉が出た
それでは1つだけの浴場へ。
終始独り占めで入らせてもらえた。
温泉利用の関する情報という掲示もあった。
すなわち完全かけ流し、消毒なしでの利用とのこと
では浴室内へ。
時節柄、湯気の籠りはご容赦を。
浴場は2~3人規模の浴槽が1つだけのシンプルな内容。
洗い場はシャワー付きカランが2セット。
カランの寄り写真を撮ってないので源泉は出なかったんだと思う(違っていたらごめんなさい)。
湯は少し緑~青っぽく見えるが実際は無色透明。
源泉は「13号源泉」「六日町温泉 第15号井」の2源泉の混合泉。
以前に訪れた越路荘の使用源泉が「7号井、12号井、13号井」の3源泉の混合だったので、13号井は被っているが、他が変わったことになる。
源泉温度は52.9度でpH7.6のナトリウム-塩化物温泉。
成分総計は1.252g/kg。
湧出量は13号井が730リットル/分、15号井が720リットル/分で、計1450リットル/分を誇る。
権利を買って自宅に温泉を引いている住人もいるらしい。
この湯を前述通り、完全かけ流しで使用。
オーバーフローはしずしずながらしっかりあった。
浴槽の温度を測ってみると。。。
42.7度と冬にはちょうどよい感じの適温
湯口の沈着に年季を感じる。
ほぼ無臭。
僅かに塩味があるかどうかの風味。
湯口の温度を測ってみると。。。
47.9度となかなかの温度のまま投入されている。
塩化物泉らしいスベスベ感がしっかりあった。
源泉の数値にあまり特徴はないが、少し挙げてみる。
陽イオンではナトリウムが374.2mgで82.72ミリバル%と大半。
カルシウムが58.9mg、カリウムが10.2mgと続くぐらい。
陰イオンでは塩化物が582.1mgで86.01ミリバル%とやはり大半。
炭酸水素が97.8mg、硫酸が41.4mgと続く。
非乖離成分ではメタケイ酸が46.9mg、メタホウ酸が27.3mg。
あっさりとした源泉らしい数値。
このあっさりとした塩化物泉こそ、毎日入って飽きの来ない湯であろう。
冬は寒いこの辺りでは芯からの温まりも期待できる。
自宅に引ける人が実に羨ましい。
この後はイベント「音泉温楽」へ向かったのであった。
次はこのイベントが終わった翌日に向かった湯の話。
六日町温泉 大和屋旅館
新潟県南魚沼市六日町139
025-772-2070
立寄り入浴料 500円
時間は要確認
<源泉名:「13号源泉」「六日町温泉 第15号井」の2源泉の混合泉>
ナトリウム-塩化物温泉 (弱アルカリ性・低張性・高温泉)
52.9度
pH7.6
成分総計 1.252g/kg
1450リットル/分・動力揚湯(13号源泉:730リットル/分 15号井:720リットル/分)
無色透明ほぼ無臭
微塩味あり
しっかりとしたスベスベ感あり
完全かけ流し
2021年12月入湯
※数値はH28分析書より