2021年のお正月に相方と和歌山へ2泊した際のお話。
2日目の宿、白浜温泉の白浜館へチェックインしたところまで投稿済。
そこまでの行程は以下のリンク集を参照願います。
白浜温泉 白浜館(HOTEL SHIRAHAMAKAN)<建物編>
老舗ながらリニューアルしたての白浜館(HOTEL SHIRAHAMAKAN)。
その温泉はさすが白浜温泉の老舗宿だけある堂々たるものだった。
一気にお送りするつもりが写真が整理しきれず、<温泉編 1><温泉編 2>の2回に分割。
メインはこちら、その1。その2はオマケ的。
白浜温泉 白浜館(HOTEL SHIRAHAMAKAN)<温泉編 1>
浴場は本館にある。
男女の浴場の入口付近にあるのが初めて見るコーナー。
シャンプーバー。
坊主のぼくには全く不要なのだが、一般的には楽しいコーナーだろう
というわけで銘柄とかは未確認です
男女の浴場は廊下を隔てて向かい合ってる。
入れ替えにならないので女湯の状態は分からず…相方は写真を撮ってくれなかった(^^;
では男湯へ。不老泉という名前がついているようだ。
何度も入浴したが、わりと独り占めになる瞬間が多かった。
みんなこの湯に入らず何をしてるんだろう…入ってないわけはないだろうが。
とにかく見事な白浜の湯だったのだ
そういう具合で広い脱衣所もすいている。
湯使いの表があった。
加水の有無がCということは外気温に応じて加水…この冬場は加水はしてないはず。
どうやらこの時は完全かけ流しのようだ。
相当な期待感を持って浴場内へ。
そして全く裏切ることはなかった…湯気が籠っていて鮮明な写真が少ないというのはあったが。
天井が非常に高い浴室はプールのごとく広い浴槽が1つ。
ただし露天エリアがあり、それは次回で。
壁の析出物具合が凄い…後ほど接近
洗い場も広く、3エリアにあった。
前回に見たシャンプーバーだったが、そこでシャンプーを用意しなくても洗い場↑にはどこかの銘柄のが置いてあった。
カラン・シャワーから出るのは真湯、真水。
シャンプー類が置いてない洗い場エリア↑もある。
では源泉へ迫ろう。
ほぼ無色透明な湯は源泉名が「上山湯」。
どの共同浴場でも使われてない自家源泉だ
源泉温度75.0度、pH7.4の、ナトリウム-塩化物温泉。
成分総計は12.70g/kg。
寒い時期には嬉しい高張性の塩化物泉。
でもその辺の塩化物泉とはわけが違うのが和歌山が誇る白浜温泉の湯
掘削自噴で563リットル/分の湧出量を誇る。
歴史を語るこの析出物がまず凄い。
湯口の場所をいろいろ変えてきたのだろうか、縦じまの沈着が面白い。
いくぶんクリアな写真↓。
源泉成分の内訳を少し。
陽イオンではナトリウムが4004mg、85.13ミリバル%と大半。
次点がなんとマグネシウムで、238.1mg、9.58ミリバル%。
以下はカリウム191.5mg、カルシウム117.5mgと続く。
体感ではナトリウムの次はカルシウムだとてっきり思っていたが、そうではなかった。
陰イオンでは塩化物が5285mg、76.38ミリバル%と大半。
炭酸水素が2050mg、17.22ミリバル%と次点なのは思った通り。
次が硫酸の583.2mg。
炭酸イオンは3.9mgだった。
ちなみに総硫黄は1.4mgなので含硫黄にはならない。
遊離二酸化炭素は70.4mg。
メタケイ酸は95.3mg、メタホウ酸は49.4mg。
浴槽温度を測ってみると。。。
40.9度と冬場だからかぬるめになっていた。
これで非加熱の完全かけ流しを確信。
湯口で僅かな焦げダシ臭あり。
少し磯臭も感じる。
強めの塩味と苦味、そしてダシ味もあった。
茶色の沈着の目立つ湯口の温度を測ってみると。。。
51.3度とこの時点で源泉温度からはかなり下げられていた。
しっかりとしたツルスベ感が心地よい。
歴史ある湯、浴場にて魅力溢れる源泉をしっかり味わえる
ここでこの湯に入り倒せるなら、素泊まり料金(2人で5940円)は安すぎるぐらいだ。
白浜温泉の湯力を存分に感じられる湯だった
次回は露天エリアのお話。
白浜温泉 白浜館(HOTEL SHIRAHAMAKAN)
和歌山県西牟婁郡白浜町1379
0739-43-5151
素泊まり2人合わせて5940円(消費税込み)のプラン
<源泉名:上山湯>
ナトリウム-塩化物温泉(高張性・中性・高温泉)
75.0度
pH7.4
成分総計 12.70g/kg
563リットル/分(掘削自噴)
ほぼ無色透明
微焦げダシ臭、淡磯臭あり
強塩味、苦味、ダシ味あり
しっかりとしたツルスベ感あり
完全かけ流し(時期によっては加水)
2021年1月入湯
※数値はH29分析書より