2020年8月の福井をウロウロ話。
日本海に面した鷹巣荘で朝湯の後は、カフェド伊万里でモーニングを食べずに朝からボルガライスを堪能。
次は勝山市にある六呂師高原へ向かう。
ちゃんと調べずにとりあえず六呂師高原のキャンプ場へ到着。
六呂師高原温泉キャンプグランドという施設の前へ。
こちらに入浴施設はあるのだが、どうやらキャンプ利用者に限るようだ。
立寄り入浴はすぐ近くにある六呂師高原温泉ピクニックガーデンという施設らしい。
建物右の源泉の垂れ流しっぽい状況(未確認)を見つつ、使用源泉はどうなんだろうかとも思いつつ、ピクニックガーデンの方へ。
その前に大切な情報。
このブログを書くにあたってこのあたりを調べたところ、なんと六呂師高原温泉キャンプグランド、2020年11/23で完全閉業してしまったらしい。
入ることのなかったキャンプグランドの浴場もそのまま終了してしまった。
また六呂師高原には六呂師高原トロン温浴施設うらら館というのも近くにあるが、それは人工トロン温泉であり、全く違う施設である。
話を戻し、六呂師高原温泉ピクニックガーデンへ。
「六呂師」はそのまま「ろくろし」と読む。
「ろくろ」は「轆轤」であり、木地師の使う「ろくろ」だ。
木地師らが住んだ集落があったことが由来のようだ。
天然つるつる温泉が営業中との看板があり、ホッとする。
六呂師高原温泉ピクニックガーデン
立寄り入浴は10時~19時で、木曜が休みだがぼくが訪れた8月は無休。
なお2021年現在、今期は冬季休業中のようだ。
コロナ禍やキャンプグランドの閉業のこともあり、少し心配ではある。
立寄り入浴料金は520円。
施設内には食堂もあるが、ボルガライスで満腹だったこともあり、営業していたかは未確認。
気になる表記があった。
茶色の湯の花の話や、宿泊客の入浴時間の掲示もあるが、下にある「炭酸泡噴きの湯」。
むむむ、そんな源泉がこんなところにあるのか!
「探し求めた天下の霊泉」との書まで掲げてあるので否が応でも期待するではないか。
浴場は男女別に内湯と岩風呂のような浴槽がある。
飲泉許可はとってあるようだ。
先客が1人居たが、ぼくが入っている間、ずっと洗い場から離れなかった。
ぼくは温泉施設に来て浴槽よりも洗い場で長い時間を過ごす人がかなり居ることが理解できないのだが、これは入浴文化全体に繋がる話だろう。
そんな話はさておき、浴場内へ。
メイン浴槽に板が敷いてあり、湯に入らずとも奥の岩風呂(炭酸泡噴きの湯?)に行けるようになっている。
洗い場のカラン・シャワーは未確認だが、もし源泉使用でも分からなかったかも。
無色透明な湯は源泉名が「六呂師温泉」。
浴槽内の穴や、右方に見える湯の動きが湯使いを表していたが、後ほど。
分析書によると、源泉温度12.7度、pHは不明だが弱アルカリ性。
メタケイ酸の値(62.3mg)で温泉法によるみなし温泉扱いの湯。
成分総計は0.1114g/kg。
規定値を少し超えたメタケイ酸以外に目だつ数値はない。
以前の情報だとナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉で溶存物質総量が3.523gあるという表記を見つけたが、源泉自体が変わってしまったのだろうか。
湯使いとしては消毒の塩素臭こそしないのは快適だが、加温で循環。
残念ながらオーバーフローは見当たらず。
それでも湯口では飲泉を促しており、非加熱源泉を自由に足せる状況だった。
よって加温循環併用かけ流しと言えないこともない。
蛇口をひねり、非加熱源泉を出す。
浴槽の湯使いはどうでも、新鮮な非加熱源泉を自由に足せるのは評価できる
ほぼ無味無臭。
ミネラル感を感じた。
やはり炭酸泡噴きの湯と言われるような炭酸感は皆無。
遊離二酸化炭素の数値は2.7mgしかないから仕方ないか。
それでもタイル壁には源泉由来と思われる白系の析出物も確認できた。
自然なスベスベ感はあったか。
とはいえ温泉感には乏しい。
普通の大浴場として使用するには消毒臭もないので問題なく、源泉も飲泉できるので悪くはないのではないか。
では奥の岩風呂?へ。
こちらも同じ源泉使用と思われるが、ややささ濁っている。
濁りの理由は分からず、体感的には循環で濁った気がしてしまった。
こちらも飲用の湯口があり、冷たい源泉を飲むことができた。
印象は内湯と変わらず。
自然なスベスベ感は変わらず。
共に温泉感には乏しい感想だが、嫌な消毒臭もなく、普通の入浴には十分だと思われる。
炭酸泡噴きの湯は何のことだか分からなかったのは残念。
そしてキャンプ場が閉業した後、こちらはどうなっていくのだろうか。
六呂師高原温泉ピクニックガーデン
福井県勝山市平泉寺町平泉寺230-50
0779-88-1110
立寄り入浴料 520円
10:00~19:00
木曜、祝日の場合は営業、8月は無休
冬季休館
<源泉名:六呂師温泉>
温泉法第二条の別表に規定するメタケイ酸(H2SiO3) の項による温泉 (低張性・弱アルカリ性・冷鉱泉)
12.7度
弱アルカリ性
成分総計 0.1114g/kg
無色透明
ほぼ無味無臭
ミネラル感あり
自然なスベスベ感あり
加温循環
2020年8月入湯
※数値はH26の分析書より