2020年7月末の湯めぐり。
奥会津の木賊温泉エリアへ到着したところまで話は進んでいる。
まずはいつものこれまで行程を並べさせていただく。
木賊温泉には2つの共同浴場があり、1つが先に行った「岩風呂」。
その岩風呂があまりに有名なため、もう一つはあまり話題にならない気がする。
それが「広瀬の湯」。
コロナ禍関係でしばらく休業していたようだが、岩風呂に先立ち6/1より営業が再開された。
岩風呂から約2~300mほど北上したところにある。
しっかりとした看板はあるが、建物のヤレ感がかなりイイ感じ
浴場へ進む小路の入口には営業案内がしっかり掲示されている。
水曜日が定休。
営業時間は思いのほか短く、土日で4時間、平日は16~19時の3時間しかない。
まあ時間前でも入れるようではあるが。
見込んで16時頃に到着した。
素朴に見えて、なかなかしっかりとした建物である。
木賊温泉 共同浴場 広瀬の湯
岩の湯は観光客も多く訪れるが、広瀬の湯は地元の人の利用がほとんどなのだろう。
それにしては時間が早いのか、誰も居なそうな状況。
館内は無人だが、入浴券を買うシステム。
入浴料は300円。
小銭がなくても利用できるのは親切だ。
館内は外観と比べたら新しい。
予想通り先客なし。
最後まで独り占めで入れた。
掃除も行き届いていて、清潔感もしっかりある。
重ねて立てられた板↑は浴槽を蓋するものなのだろうか。
それでは浴場内へ。
いかにも共同浴場というシンプルな構造なのだが、この雰囲気で浴槽はかけ流しではないのだ。
基本的にオーバーフローは無し。
話題に上りにくいのはこの湯使いのせいも大きくあるだろう。
奥に見える洗い場には石鹸のみ置いてある。
詳細は後程。
天井の梁などの雰囲気もよいのだが。
無色透明な湯は自家源泉の源泉名「広瀬の湯」。
源泉温度37.4度、pH8.6のアルカリ性単純温泉。
成分総計は0.3104g/kg。
湧出量は32リットル/分。
分析書では自然湧出掘削自噴動力揚湯となっていた…どっちなんや(^-^;
こちらを加温・循環にて使用している。
塩素消毒ありとなっていたが、幸い消毒の塩素臭はまったく感じなかった。
とは言え人の出入りで湯は溢れ、その沈着はなかなかよい感じ。
これは洗い場の湯のせいかもしれないが。
ぼくが入っていたときは湯口からの投入はほとんど確認できなかった。
時間帯的には営業開始して間もないので、湯はヘタってはいなさそう。
ほぼ無臭で、味わいも薄くほぼ無味。
ツルスベ感はしっかりあるように思えた。
岩風呂の名残りもあったかもしれない。
さて、洗い場のカランやシャワーをチェック。
カランもシャワーも1つ1つ独立しており、出てくるのは湯のみ。
これが共にどうやら非加熱源泉であった
共に加水できないため温度の調節はできないが、もちろん非加熱源泉そのままは貴重。
浴場のすぐ脇に源泉タンクらしきものがあり。
源泉温度があと10度近くあれば、かけ流しで利用できたのかもしれないが、それは自然のものなので仕方ない。
常時加温してかけ流す燃料費はばかにならないだろうし。
シャワーから直接非加熱源泉をいただき、浴場を後にした。
広瀬の湯源泉をかけ流しで入ったということで
※広瀬の湯は2021年4月で残念ながら閉館となりました
木賊温泉 共同浴場 広瀬の湯
福福島県南会津郡南会津町宮里宮ノ本1837
入浴料 300円
平日 16時~19時
土日 15時~19時
水曜定休
<源泉名:広瀬の湯>
アルカリ性単純温泉 (低張性・アルカリ性・温泉)
37.4度
pH8.6
成分総計 0.3104g/kg
無色透明
ほぼ無臭
ほぼ無味
しっかりとしたツルスベ感あり(?)
加温循環
カランやシャワーは非加熱源泉
2020年7月入湯
※数値はH27の分析書より