さてさて、実家で過ごした2020年正月休みに湯友と行った岡山の湯ネタを少し。
まず目指したのは岡山市の北にある「かしお温泉 最上荘」。
長閑な田園地帯の中にある。
隣に見える黒っぽい建物は、以前「粟井温泉 あしもり荘」という名で営業していたがすでに閉館。
その後にどこかの会社の保養施設か何かになったようで、いずれにせよ一般入浴はできない。
源泉は違うようなので入ってみたかったな~。
かしお温泉は以前行こうとして休業日でフラれたことがあった。
この日は正月明けて早々だったので、事前に営業を確認して訪れた。
以前は普通の旅館だったが、現在は日帰り専用の施設になっている。
かしお温泉 最上荘
敷地内にこちらの湯の由来があった。
これによると文政年間(1818~1830年)に開湯、大正時代には最上温泉旅館としてこの地で栄えたとなっている。
13時頃に到着。
正月休みだけに、先客が居た。
グループごとの貸切ってことなのか、先客が出るまで休憩室で待つように女将さんに案内される。
お茶でも飲めるかと思ったら置いてない。
飲み物は全て有料。
湯友号で来ているため、ぼくはビールを飲んでよいと赦しを得る
残念ながら出て来た缶ビールはアレだったが、飲ませていただいた。
湯友はノンアルのビールを。
こちらの入浴料は700円で1回1時間まで。
営業時間は10時~18時半で、毎週木曜と金曜が定休日となっている。
先客グループが浴後に休憩室に入ってきたのと入れ替わりに我々も浴場へ。
男女別に内湯が1つずつ。
要予約の家族風呂というのが営業案内にあったので、もう1つ浴場があるのかも。
そう言うわけで、我々2人で貸切使用のような形で入浴させてもらった。
浴場は小さく狭いが、幅いっぱいのタイル浴槽が優しく鎮座している。
角が丸い意匠が何ともホッとする。
手前の洗い場は左右に1組ずつ。
シャワーがあるのは片側のみ。
シャンプー類はそれぞれ設置されている。
カランを捻ると源泉が出た
浴槽底のタイルの微妙な色違いブルーも美しい♪
無色透明な湯は源泉名がそのまま「かしお温泉」。
源泉温度が23度、pHが8.9の、単純弱放射能冷鉱泉。
ラドンは10.7マッヘ。
蒸発残留物が0.1623g/kg。
成分総計の表記はなかったが、計算したら約0.24g/kgぐらいだった。
この冷鉱泉を加温してかけ流している。
投入量はさほど多くはないが、浴槽も2~3人レベルなのでイイ感じのオーバーフロー。
先客が出てしばらくしてからだが、湯はなかなか新鮮に感じた。
この湯が満たされた浴槽におっさん2人が一度に入ると当然激しく湯が溢れる。
洗い場の床は洪水状態となってしまった(^-^;
湯口には茶黒い沈着があった。
湯口から出ている源泉はもちろん加温された状態。
加温状況で淡いタマゴ臭と淡いタマゴ味、淡い甘味を感じた。
ちなみにカランを非加熱状態にすると、くっきりタマゴ臭とタマゴ味、よりはっきりとした甘味が感じられた。
とても柔らかな浴感が何とも心地よい。
そしてしっかりとしたスベスベ感
加温なのに細かな泡付きがあるのも嬉しい
よく見るとタイルか何かの跡状に泡が付いている↑
総じて極上の浴感を楽しむことができた
そして忘れてはいけないのが、非加熱源泉を体で味わうこと。
顔アップで失礼、シャワーからの非加熱源泉をしっかり浴びつつ、浴槽に入りつつの交互入浴を楽しんだのだった
帰り際に源泉小屋らしきものを少し先に発見。
粟井温泉(閉館した宿)とは違う源泉であることをアピールしていた。
かしお温泉 最上荘
岡山県岡山市北区粟井2224-2
086-295-1548
入浴料 700円(1回1時間)
10時~18時半
毎週木・金曜日定休
<源泉名:かしお温泉>
単純弱放射能冷鉱泉 (低張性・アルカリ性・冷鉱泉)
23.0度
pH8.9
蒸発残留物 0.1623g/kg
無色透明
非加熱源泉でくっきりタマゴ臭、くっきりタマゴ味、甘味あり
加温源泉で淡タマゴ臭、淡タマゴ味、淡甘味あり
しっかりとしたスベスベ感あり
細かな泡付きあり
加温かけ流し
2020年1月入湯
※数値はH30の分析書より