2018年5月の青森ハシゴ湯シリーズ。
細野・相沢温泉「山の湯」の次に向かったのは、奥羽本線「鶴ヶ坂駅」近くにある公衆浴場。
旧国道7号、羽州街道沿いにあるユニークな名、たらポッキ温泉が目的地。
営業時間は看板にあるように、9時~21時。
たらポッキ温泉
看板にある三幸食品(株)が経営している公衆浴場である。
三幸食品は鱈の加工を手掛ける会社。
工場で利用する温水を求めて掘削したところ、十分な源泉が湧出。
1984年に公衆浴場「たらポッキ温泉」もオープンさせた。
外観はあまり公衆浴場っぽい造りではないが、廃れてしまった鶴ヶ坂温泉の後釜の役目を果たし、地元では人気の施設なようだ。
入浴料は400円だった。
畳敷きの休憩室も自由に使える。
浴場は男女別に内湯のみ。
回数券だと1回350円で入れるようだ。
先客が少し。
最後まで独り占めはできなかった。
脱衣所にあったたらポッキ自体の看板。
スマートな味となってカッパのキャラクターが串にさした魚を持っているが、たらポッキ自体はチーズと鱈で挟んだ珍味、いわゆるチータラである。
もちろんこちらで販売していたはずだが、買い忘れてしまった!
画像を会社のサイトから拝借。
※画像はサイトから拝借
それでは浴場内へ。
相変わらず画像のクオリティが低くてスミマセンm(__)m
浴槽は浴場の真ん中ではなく、やや奥の方だったが、構造としては青森の公衆浴場らしい。
メインの浴槽は10人近くは入れる規模。
その奥に小さな浴槽があり、構造的にそちらが熱め浴槽となる。
シャワー付カランが20セットぐらい並ぶ。
カランを捻ると源泉が出た。
もちろんシャワーも源泉。
それではメイン浴槽から。
小タイルでそこそこの年季を感じさせる。
ほぼ無色透明な湯は源泉名「田川温泉」。
田川は地名からの由来。
源泉温度45.7度、pH8.01のナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉。
成分総計は4.001g/kg。
931m掘削し、湧出量は150リットル/分となっていたが、現在は測定不能。
当初は自噴だったようだが、分析表では動力揚湯になっていた。
基本的に完全かけ流し。オーバーフローもザンザンとあって床はヒタヒタ
メイン浴槽で41~2度ぐらいだったか。
湯口は少しユニーク。
大小それぞれの浴槽に直接投入ではなく、湯溜めをに落としさらに一度タイルを一列通してからの投入。
茶色っぽい沈着がその分たくさん見受けられることになる。
ほぼ無臭だが淡い塩味がある。
膜を張るような口当たりがあり、これはなかなか珍しい感覚。
浴感も膜を張るようなツルスベ感があって素晴らしい
この膜感が成分のどこからくるのかは分からない。
炭酸水素イオンは850.9mg、炭酸イオンは13.2mg、メタケイ酸は112.6mg。
小さな浴槽では43度ぐらいだったか。
ユニークな名前に負けない、なかなか素晴らしい温泉であった
たらポッキ温泉
青森県青森市鶴ヶ坂字田川88-4
017-788-1347
入浴料 400円
営業時間 9時~21時
<源泉:田川温泉>
ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉 (低張性・弱アルカリ性・高温泉)
45.7℃
pH8.01
成分総計 4.0013g/kg
931m掘削
ほぼ無色透明
ほぼ無臭
淡塩味あり
膜を張るような口当たり、肌触りあり
しっかりとしたツルスベ感あり
完全かけ流し
2018年5月入湯
※数値はH28の分析表より