雲母温泉は寿荘のみで次に向かう。
目的地は三川温泉。
3度目の来訪となる。
今回は前回に一番訪れたかったが断られた宿がターゲット。
ホームページもなく、情報も少なめの「旅館 東宝」へ、いざ
観光旅館というよりビジネス旅館、昔でいう商人宿っぽいのかもしれない。
あるいは湯治滞在とかか。
三川温泉 旅館 東宝
東宝といえば映画会社だが、どうみてもそことこの宿が関係あるようには見えない。
女将さんに聞いてみればよかった。
そう、今回は女将さんが居たため立寄りができたのだ
その女将さん、明るくて親しみやすい方。
片方だけスリッパを履いて出てきてくれた
立寄り入浴料は500円。
ただし時間を含め、可否は要確認。
訪れたときは女性客が利用しており、湯は片方の浴場にしか投入してないので待ってくれとのこと。
30秒ほどでその先客が出てきた。
男女別ではなく、このときは貸切利用とされていた。
奥のメイン浴場の方は清掃中となっており湯が張ってない。
一応見学させてもらう。
メイン浴場といっても3人ぐらいの規模。
これより小浴場となると、ほぼ家族風呂サイズであろう。
男湯の札を下げて入る。
源泉を加温しないで使うため、寒い時期は小さい浴槽を使ってることがあるようだ。
さらに扉があった。
開けなくても何やらゴーって音が聞こえてくる。
それはドバドバという音にも聞こえる
脱衣所は2人まで。
家庭の浴場をお借りしたような感じだ。
脱衣しながらも湯の轟音でテンションマックス
久しぶりに動画貼り付け
では詳細を。
浴槽のサイズは2人ぐらいが可能だが、洗い場が狭い。
カラン&シャワーは1つ分。
確か源泉は出なかった。
無色透明な湯は、配湯されている源泉名「三川温泉組合2号」。
源泉温度43.1度、pH7.1のナトリウム-硫酸塩・塩化物温泉。
成分総計は2.078g/kg。
動力揚湯で290リットル/分あり、それを各宿で使用している。
それを非加熱で完全かけ流し
配湯分をこの小さな浴槽に全部ぶち込んでいるのだろう。
排湯が追い付かず床があふれそうなドバドバ状態
惜しげもなくバルブ全開だ
感動的ですらある
淡い芒硝臭があり、淡くてマイルドな塩味がある。
勢いある投入で湯が揉まれるためか、三川の他の宿で感じるより湯が柔らかい気がした。
温度も浴場が広い湯元館(非加熱状態のとき)よりも高く感じるが、それでも40~41度であろう。
黒や茶色の細かな湯の花を少し観察できた。
スベスベ感もわりとある。
湯の動きが激しいためか、泡付きは不明。
立寄り入浴自体いつもできるわけではないが、よりドバドバの小浴場に入りたいなら寒い時期が可能性は高そう。
新潟にたくさんある極上浴場の中でも、湯マニアなら特にオススメする
その新潟はこの湯を最後にし、湯友と合流して西へ移動。
廃業されるある湯へ惜別入湯しに向かった。
三川温泉 旅館 東宝
新潟県東蒲原郡阿賀町五十沢1067
0254-99-2101
立寄り入浴料500円
<源泉:三川温泉組合2号>
ナトリウム-硫酸塩・塩化物温泉(低張性・中性・高温泉)
43.1度
pH7.4
成分総計 2.078g/kg
無色透明
淡芒硝臭あり
淡塩味あり
黒や茶色系の細かな湯の花あり
スベスベ感あり
完全かけ流し
2017年3月入湯
※数値はH21の分析表より