2017年正月明けの兵庫の湯シリーズ、出石の湯元館に続く2湯目は和田山にある「奥香の湯」。
国道9号と県道273号の交差点近く、和田山の中心部に近いところにある日帰り施設だ。
奥香の湯
「奥香」と書いて「おうか」と読む。
場所もよく、付近では人気の施設のようである。
正月休みの期間も当然混んでそうだ。
派手な門松に迎えられた。
ちなみに日帰り施設だが、姉妹店でもある近くのホテルサンルート和田山に泊まるとお得に入浴できる宿泊プランもあるようだ。
案の定の入り具合だが、激混みというわけでもなさそうだ。
入浴料は700円。
正月といって高くなるわけではなかった。
建物正面に見えるガラスの連なりが浴場への明るい廊下だった。
男女別の浴場は、スーパー銭湯らしい浴槽の充実さが売り。
我々が目指すのは、露天エリアにある源泉かけ流しの浴槽、一点狙い
内湯エリアは基本的に全て加温・循環仕様で、仄かに消毒の塩素臭もある。
源泉そのものの風味も失われていた。
かなりの人が居たため写真も撮れず。
ただし洗い場エリアが秀逸であった
湧出量が320リットル/分もあるからであろう、カランとシャワーが源泉を使用していた。
写真は赤みがかっているが、無色透明の源泉の風味もちゃんと感じられた。
インプレッションは後程。
それでは露天エリアへ。
大型TVがあるのが逆に貧乏くさいなぁ。
写真↑の右上方が源泉かけ流しの源泉風呂。
そのオーバーフローが落ち込んでいるところはは循環併用かけ流し。
左の奥にはツボ湯もある。
ツボ湯の湯使いは…メモがない。
おそらくかけ流しではなかったのであろう。
見た目はメイン浴槽に見えるこちら↓。
先述通り上にある源泉風呂からのオーバーフローを循環しつつ、オーバーフローもあるように設計されている。
下世話なTVを観ながらゆっくりしたい人はどうぞ。
では目的の源泉風呂へ。
数人が入れる規模だが、投入量がしっかり多いのが嬉しい
無色透明の源泉は、源泉名はそのまま「奥香の湯」。
源泉温度31.4度、pH8.44の単純温泉を加温してかけ流している。
成分総計は0.78g/kg。
淡いタマゴ臭と淡いタマゴ味がある
僅かな塩味と僅かなほろ苦味がある。
この手の施設にしては、源泉の繊細な風味がよくキープされていると思った。
そして繰り返すがドバドバ投入だ
しっかりとしたスベスベ感が心地よい
硫酸イオンが15.8mgなのに比べ、炭酸水素イオンが405mgある重曹泉系の単純温泉。
炭酸イオンも8.4mgあるのが浴感に貢献しているかも。
そして特筆すべきが細かな泡付き。
かなりの多量に泡が付く
和田山の街中でこの源泉風呂は相当に秀逸と言えよう。
この浴槽一点狙いで訪れる価値あり
奥香の湯
兵庫県朝来市和田山町玉置1087-1
079-672-1126
入浴料 700円
<源泉:奥香の湯>
単純温泉
(低張性・弱アルカリ性・低温泉)
31.4度
pH8.44
成分総計 0.78g/kg
320リットル/分(動力揚湯)
無色透明
源泉風呂で淡タマゴ臭あり
源泉風呂で淡タマゴ味、微塩味、微ほろ苦味あり
しっかりとしたスベスベ感あり
細かな泡付き多数
加温かけ流し
2017年1月入湯
※数値はH27の分析表より