湯段温泉「時雨庵」は少し離れたところにあったが、湯段の宿が連なる(なっていた)エリアにてしっかり営業しているのが「ゆだんの宿」。
向かいにある「新栄館」に立寄れず(どうやら勝手に立寄ってよかったようなのだが)、湯段最後の湯をこちらにした。
到着した時間がちょうどチェックアウトの時間だったらしく、常連さんっぽい女性のグループを女将さんが見送っていた。
見送りが済むのを待ち、立寄らせてもらう。
こちらも立寄りは8時からOKなのだ。
湯段温泉 ゆだんの宿
立寄り入浴料は350円。
なお岩木山周辺の温泉用の湯めぐり手形があり、提携の宿の3湯入れて1000円なのだが、そういうわけで手形のお得感はあまり無いようだ
館内はウッディで落ち着いたトーンに統一されている。
それでは浴場へ。
男女別に内湯が1つずつ。
露天風呂は無い。
こちらも終始貸切状態で入らせてもらえた。
2~3人規模のしんぷるな木製の浴槽で、大きな窓からは美しい庭が見える。
この窓でなかなかの開放感がある。
シャワー付きカランが2台並ぶ。
出るのは真湯。
貝汁系にやや濁り、灰色とオレンジ色のニュアンスを含む湯は、源泉名「湯段温泉組合6号泉」。
「時雨庵」とは違う源泉となる。
源泉温度44.4度、pH7.2の、ナトリウム・マグネシウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩泉。
成分総計は3.454g/kg。
分析表ではこの総計で等張性となっていたが、低張性の間違い。
湧出量は掘削・動力揚湯で155リットル/分。
完全かけ流しにて使用されている。
湯の道には赤茶色の沈着がある。
小さなオレンジ色の湯の花が見受けられる。
炭酸のシュワシュワ感は僅かだけ。
源泉は無色透明。
淡い金気臭と、ごく僅かにアブラ臭がする。
淡い鉄味と、炭酸系の甘味・酸味あり。
僅かなダシ味もあった。
スベスベ感はしっかり。
少ないながら泡付きも確認。
窓からの紅葉も気持ちよく、源泉温度や投入量から考えて最適の大きさの浴槽もよい。
「時雨庵」の源泉との違いも楽しく比べられた。
湯段温泉 ゆだんの宿
青森県弘前市常盤野湯段萢8
0172-83-2234
立寄り入浴料 350円
<源泉:湯段温泉組合6号泉>
ナトリウム・マグネシウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩温泉(低張性・中性・高温泉)
44.4度
pH7.2
成分総計 3.454g/kg
155リットル/分(掘削・動力揚湯)
源泉は無色透明
浴槽で貝汁系やや濁り
淡金気臭、微々アブラ臭あり
僅かに炭酸のシュワシュワ感あり
甘味・酸味といった炭酸味、淡鉄味、微ダシ味あり
しっかりとしたスベスベ感あり
泡付き少しあり
完全かけ流し
2016年10月入湯
※数値はH27の分析表より